コラム

【比較表】電気とガスはどちらが安い?給湯器の性能・ランニングコスト・耐用年数を比較

最終更新日:2024年04月17日
給湯器 ガス 電気

「電気とガスの給湯器ならどっちが安いの?」

「自宅に合った給湯器の選び方を知りたいな」

上記のような疑問や悩みを抱えていませんか?

給湯器のランニングコストでいえば、ガス給湯器の方が安い傾向があります。しかし住んでいる地域や環境によって、ランニングコストは大きく変わります。

給湯器のことなんてよくわからないし、どの種類が自宅に合っているかわかりませんよね。

そこでこの記事では、家庭で使われる全種類の給湯器を比較していきます。また自宅に合った給湯器を選ぶポイントも解説するため、検討の材料として役立ちますよ。

ぜひ最後まで読んでみてください。

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家庭で使われる4種類の給湯器の特徴

家庭で使われる給湯器は、燃料によって下記の4種類にわかれます。

  • ガス給湯器
  • 電気給湯器
  • 石油給湯器
  • ハイブリッド給湯器

それぞれの給湯器の特徴を、1つずつ詳しく解説します。またエコタイプの給湯器の特徴も解説するため、参考にしてみてください。

ガス給湯器

ガス給湯器は、ガスで水を温める給湯器です。比較的お湯を作るスピードが早いのが特徴です。ガス給湯器のなかでも下記の3種類にわかれます。

ガス給湯器 ・「追い炊き」などの機能がなく、水を温める機能のみ
・設定湯量までお湯が出た時にお湯を止める「オートストップ機能」がついているものもある
ガスふろ給湯器 ・「自動お湯はり」や「追い炊き機能」がついている
・オートはお湯はり、追い焚き、保温が自動でできる
・フルオートはオートの機能に加えて「足し湯」も自動でできる
熱源機 ・床暖房、ミストサウナ、食洗器、パネルヒーターなどにまでお湯を行きわたらせられる
・家のなかの広い部分でお湯を使う人におすすめ
・現在この給湯器を使用している人は、交換時にも同じものを採用する必要がある

ガス給湯器は「お湯を作るときにだけ熱を発生させる」ため、無駄なガスを使いません。

しかし寒冷地などでは定期的に水を出さないと、配管が凍ってしまう恐れがあります。お湯を使う必要がないときでも、定期的に水を出す必要があり無駄な水道代がかかるため、寒冷地には向かない給湯器です。

エコジョーズ

「エコジョーズ」は、その名のとおりエコなガス給湯器です。お湯を沸かす際に発生する高温の熱を回収し、再利用して水を温めます。

そのため加熱に使うガスの量が、従来のガス給湯器より少なく、ガス代を抑えられます。給油効率も80%から「95%」まで向上したため、より早くお湯を沸かせるのも嬉しいポイントです。

地球温暖化の一因となるCO2の排出量も大幅に削減できるため、環境にも優しい給湯器です。

本体代は、従来のガス給湯器より高い傾向があります。しかし設置後のガス代は抑えられるため、長期的に見ると節約できるメリットがあります。

参考:エコジョーズ(省エネ高効率給湯器)|日本ガス協会

エコジョーズについてもっと知りたい方は、別記事の「エコジョーズとは?仕組みやメリット・デメリットを徹底解説」をご覧ください。

電気給湯器

電気給湯器は、電気でお湯を作る給湯器です。電熱ヒーター、もしくは熱交換機を利用して水を温めます。

電気給湯器のなかでも下記の3種類に分かれます。

貯湯式
(ちょとうしき)
・本体内の貯湯タンクに貯めた水を、電気ヒーターで加熱して給湯する
・時間をかけてお湯を作るため、ヒーター容量が小さい
瞬間式 ・本体内の水管に備えた電気ヒーターにより、水を加熱すると同時に給湯する
・使う分しか電気を使わない
ヒートポンプ式・空気や水から熱を取り出し圧縮して加熱する

貯湯式であれば夜中にお湯を貯めておき、日中に使うことも可能です。そのため夜間の電気代が安くなるプランを利用している家庭では、電気代の節約になりますよ。

エコキュート

「エコキュート」は自然冷媒の熱交換により、水を沸かす電気給湯器です。

「自然冷媒」とは、より環境負荷が少ない物質を利用する冷却媒体のことを指します。具体的には、下記のような地球にもともと存在する物質を利用します。

  • アンモニア(NH3)
  • 二酸化炭素(CO2)
  • 水(H2O)
  • 空気
  • 炭化水素(HC)

参考:自然冷媒とは|環境省

また「熱交換」とは外気を取り込む「給気」と、機械の中の空気を排出する「排気」を混合せずに、熱だけを交換するシステムです。

熱交換を利用して加熱するため、従来の電気給湯器よりも電気代がかからず節約できます。しかし本体のサイズが大きいため、設置スペースの確保が必要な点に注意しましょう。

エコキュートについてもっと知りたい方は、別記事の「エコキュート給湯器|特徴やガス給湯器との違いを解説」をご覧ください。

石油給湯器

「石油給湯器」は、灯油でお湯を沸かす給湯器です。ガス給湯器よりパワーがあるため、水を温める速度がさらに早いのが特徴です。

石油給湯器のなかでも下記の2種類に分かれます。

直圧式 ・熱交換器を加熱してお湯を沸かす
・素早く温度が上がるため、使いたいときにすぐに使える
・給湯しながらお湯を加熱し続けられる・水圧が強くお湯切れの心配がない
貯湯式 ・貯水タンクに貯めた水を加熱する
・お湯が沸くまでに時間がかかる・直圧式に比べると水圧が弱い

石油給湯器には、他種類の給湯器と違い「定期的に給油する手間がかかる」というデメリットがあります。灯油の購入も自分でしないといけないため、定期的に灯油を配達してくれる業者と契約するのがおすすめです。

また、「灯油の価格の影響がコストに直結する」点には注意が必要です。

ハイブリッド給湯器

ハイブリッド給湯器は、用途によってガスと電気で使う燃料を変える給湯器です。それぞれのメリットを活かした製品のため、効率的なうえコストも削減できます。

具体的には下記のように燃料を使い分けます。

・お風呂にお湯をためるなどの大量に使う場合:ガス
・食器洗いなどの少量を使う場合:電気

余分なガスや電気を使わないため、比較的エコな給湯器です。

ガス・電気のどちらかを使用するタイプより、効率よくスピーディーにお湯を沸かせるのも嬉しいポイントです。

湯を沸かす方法による違い

給湯器はガス・電気などの燃料の違いのほかに、水の温め方の違いもあります。常時水を温めてためておく「貯湯式」と、水を出しながらその瞬間に温める「瞬間式」の2種類です。

メリットデメリット
貯湯式使用中に冷たくなることが少ない電気代が常にかかり続ける
瞬間式電源が入っていなければ、ガス代はかからない複数の蛇口で同時に使用すると、冷たくなることがある

貯湯式

貯湯式給湯器は、あらかじめ大量の水をタンク内で温めておき、使用する際にその温かい水を供給するシステムで、主に電気給湯器に多い仕組みです。この方式の最大のメリットは、一度に多くの温水を必要とする場合でも、タンク内に温めておいた水を利用できるため、安定して熱い水を供給できる点です。

しかし、タンクを常に温めておく必要があるため、使用しない時間帯でもエネルギーを消費することになります。また、タンクのサイズによっては、一度に利用できる温水の量に限りがあるため、大量の温水を短時間で使用すると、次の水が温まるまで待たなければならないことがあります。

瞬間式(直圧式)

瞬間式(直圧式)給湯器とは、水を使用する瞬間にその場で加熱し、必要な温水を供給するシステムで、主にガス給湯器に多い仕組みです。

水道の圧力を利用して水を給湯器内で瞬時に加熱するため、使用したい時にすぐに温水を得ることができます。貯湯式と異なり、タンクで水を保温しておく必要がないため、不使用時のエネルギー消費が少ないという点がメリットです。

しかし、温水を供給する能力は給湯器の能力に依存するため、同時に複数の箇所で大量の温水を使用すると、温水の供給が追いつかない可能性があります。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、使用環境やニーズに応じて選択することが重要です。

【比較表】給湯器を6項目で比較!

それぞれの特徴が理解できても、自宅に合った給湯器はまだよくわかりませんよね。次はさきほど解説した給湯器を、下記の5項目で比較していきます。

  • 交換にかかる日数
  • 初期費用(設置費用)
  • ランニングコスト・耐用年数使った場合の総額
  • メリット・デメリット
  • サイズ
  • 耐用年数

それぞれの給湯器を比較して、自宅に合ったものを設置しましょう。

交換にかかる日数

給湯器の交換にかかる日数を、下記の表にまとめました。

種類交換にかかる時間
ガス給湯器ガス給湯器、ガスふろ給湯器:2~3時間ほど
熱源機:3~4時間ほど
エコジョーズ2~3時間ほど
電気給湯器2~3時間ほど
エコキュート3~7時間ほど
石油給湯器2~6時間ほど
ハイブリッド給湯器要問い合わせ

給湯器設置は、早ければ数時間〜半日で終わります。しかし電気給湯器からガス給湯器への交換は、追加の工事が必要なため数日かかることもあります。そのため余裕をもったスケジューリングと、近所に銭湯などの施設があるか確認しましょう。

また給湯だけでなく自動のお湯張りや、床暖房などの機能をもつ「熱源機」の場合は、作業工程が多いため時間がかかる傾向があります。

給湯器の交換作業の所要時間は、最低でも5〜6時間程度を想定しておきましょう。

初期費用(設置費用)

給湯器を設置する際には、給湯器本体の価格と工事にかかる料金が初期費用として発生します。

給湯器によって初期費用が大きく異なるので、設置の際に考慮に入れる必要があるでしょう。

給湯器の交換にかかる一般的な初期費用は以下の通りです。

種類初期費用(設置費用)
ガス給湯器(都市ガス)約15万円〜30万円
エコジョーズ約15万円〜30万円
電気給湯器約20~40万円
エコキュート約35~60万円
石油給湯器約20万円〜40万円
ハイブリッド給湯器約70〜90万円

初期費用の観点では、ガス給湯器およびエコジョーズが経済的な選択となるでしょう。ただし、ランニングコストも考慮に入れた上で長期的な観点で検討すると、最適な選択が変わってくる場合もあります。

そのため、給湯器交換の際には、短期的な費用だけでなく、将来的なコストも視野に入れるのが良いでしょう。

ランニングコスト

それぞれの給湯器のランニングコストと耐用年数使った場合の総額を、下記の表にまとめました。

種類年間ランニングコスト耐用年数使った場合の総額
ガス給湯器(都市ガス)約7万3,200円15年:約109万8,000円
エコジョーズ約4万3,400円10年:約43万4,000円
電気給湯器約15万8,400円15年:約237万6,000円
エコキュート約3万7,200円10年:約37万2,000円
石油給湯器約8万1,600円10年:約81万6,000円
ハイブリッド給湯器約4万4,600円10年:約44万6,000円

参考:低ランニングコスト|はじめてのエコキュート|給湯・暖房|Panasonic

エコキュートの初期費用は、約35〜60万円とやや高額ですが、ランニングコストは他の給湯器に比べて抑えられます。

しかし、地域によって料金相場が大きく変わります。現在自宅で使っている給湯器の種類も考慮してどの給湯器を採用するか検討しましょう。

メリット・デメリット

それぞれの給湯器のメリット・デメリットを、下記の表にまとめました。

種類メリットデメリット
ガス給湯器・コンパクトなため設置場所に困らない
・湯切れしない
・瞬間式は給水管と直結のため、水圧が強い
・耐用年数が10~15年と長め
・加熱する際にファンが回るため、独特な音がする
・寒い地域には向かない(給水管の凍結など)
エコジョーズ・従来のガス給湯器よりガス代を抑えられる
・瞬間式のため、湯切れしない
・コンパクトで設置場所に困らない
・CO2の排出量を削減できる
・ガス給湯器より設置費用は高め
・配管工事が必要
電気給湯器・貯湯式は、タンクの水を非常時に使える
・加熱の際の音が気にならない
・耐用年数が10~15年と長め
・貯湯式は湯切れする可能性がある
・貯湯式で日中に湯切れすると、電気代が高くなる可能性がある
・タンクが大きいため、設置場所が限られる
エコキュート・電気給湯器より電気代を抑えられる
・非常時にタンクの水を使える
・タンクが大きいため、設置場所が限られる
・貯湯式のため、湯切れする可能性がある
・日中に湯切れすると、電気代が高くなる可能性がある
石油給湯器・頑丈なため10年以上使えるものもある
・ガス給湯器よりパワーがあるため、お湯を作るのが早い
・「小型ボイラー」であれば、設置場所に困らない
・井戸水でも使えるものもある
・ガス給湯器の同等品より初期費用が高い
・加熱する際に匂いがする
・定期的なオイルタンクの水抜きをしないといけない
・定期的に給油しないと燃料切れになる
ハイブリッド給湯器・光熱費を抑えられる
・コンパクトなため、設置場所に困らない
・タンクのお湯が無くなっても、ガスで沸かすため湯切れしない
・オール電化の家庭でも停電時にお湯を沸かせる
・CO2の排出量を削減できる
・マンションやアパートの場合、設置場所が制限される可能性がある
・温かい地域の場合、光熱費が高くなる可能性がある
・寒い地域には向かない

どの種類の給湯器も、メリットとデメリットがあります。住んでいる地域や環境を考慮すると、自宅に合った給湯器を見つけやすいですよ。

サイズ

給湯器のサイズと判断材料を、下記の表にわかりやすくまとめました。

種類 サイズ
ガス給湯器 ・16号:湯量が少なく一度に2ヶ所以上で利用しづらい(1人暮らしにおすすめ)
・20号:シャワーと給湯を同時にできる(2人家族におすすめ)
・24号:シャワーと給湯、さらにキッチンでも同時に使える(4人以上の家族におすすめ)
エコジョーズ ・20号:シャワーと給湯を同時にできる(2人家族におすすめ)
・24号:シャワーと給湯、さらにキッチンでも同時に使える(4人以上の家族におすすめ)
電気給湯器 貯湯式の使える湯量の目安
・150L:270L(1人暮らしにおすすめ)
・200L:350L(1~2人家族におすすめ)
・300L:590L(2~3人家族におすすめ)
・370L:670L(3~5人家族におすすめ)
・460L:750L(4~7人家族におすすめ)
エコキュート使える湯量の目安
・370L:750L(3~5人家族におすすめ)
・460L:932L(4~8人家族におすすめ)
石油給湯器 ・3万キロ(37.2kW):一度に2ヶ所以上でお湯を使えない(1人暮らしにおすすめ)
・4万キロ(46.5kW):給湯とキッチンで同時に使える
ハイブリッド給湯器 貯湯分の使える湯量の目安
・50L:90L(1人暮らしにおすすめ)
・70L:126L(1~2人家族におすすめ)
・100L:180L(2~3人家族におすすめ)
・160L:288L(3~4人家族におすすめ)

参考:号数(能力):知っておきたい給湯器の基礎知識-リンナイの給湯器|Rinnai

1人暮らしにおすすめのサイズの給湯器は生成できる湯量が少なく、2ヶ所以上で同時にお湯を使いづらいです。2人以上におすすめのサイズの給湯器であれば、複数の場所で同時にお湯を使えます。

ハイブリッド給湯器の貯湯分は少なく思えますが、貯湯分が無くなってもガスですぐに沸かすため湯切れすることはありません。使いたい量のお湯を使えるため、上記の表はあくまでも目安として参考にしてください。

耐用年数

給湯器の耐用年数を、下記の表にまとめました。

種類耐用年数
ガス給湯器10~15年ほど
電気給湯器10~15年ほど
石油給湯器8~10年ほど
ハイブリッド給湯器10年ほど

石油給湯器の耐用年数は、8〜10年以上と振り幅が大きい傾向がありますが、基本的には頑丈といわれています。そのため耐用年数が10年ほどのハイブリッド給湯器の方が、使える期間が短くなる可能性があります。

ガス給湯器と電気給湯器の耐用年数は長いのですが、光熱費は高いところがデメリットです。反対に、石油給湯器とハイブリッド給湯器の耐用年数は短いのですが、光熱費はおさえられるメリットがあります。

「日々の光熱費を重視するか」「交換までの期間を重視するか」で、採用する給湯器を決めるのもよいでしょう。

給湯器を選ぶときの3つのポイント

どのタイプの給湯器もメリット・デメリットがあり、結局どれを採用すればいいのかよくわかりませんよね。次に解説する下記のポイントで選ぶと、失敗をさけられます。

  1. 家族の人数やライフスタイルを考慮する
  2. トータルの費用で選ぶ
  3. サイズや設置方法で選ぶ

1つずつ詳しく解説します。

家族の人数やライフスタイルを考慮する

給湯器は家族の人数や、ライフスタイルを考慮して選ぶのが大切なポイントです。

具体的には、下記のように決めるのをおすすめします。

  • 近い将来に人数が減る・増える可能性がある:湯量を柔軟に変えられる給湯器
  • 家族構成や使う湯量が決まっている:貯湯式も選択肢に入れる
  • オール電化の家庭:電気給湯器

また家族の人数によって、一度に2ヶ所以上で使えるパワー・量がある給湯器を選ぶ必要があります。下記の表を参考に、家族の人数はもちろん「一度に何ヶ所でお湯を使っているか」も考慮しましょう。

トータル費用で選ぶ

給湯器を選ぶさいには、トータルでかかるコストも考慮しましょう。光熱費は抑えられても、トータルすると高くなる場合もあるためです。

光熱費だけでなく、下記の費用も考慮しましょう。

  • 本体代
  • 工事費

戸建てやマンションなどの環境や、現在設置している給湯器の種類によって、配管工事など追加の工事が必要な場合があります。

希望の給湯器よりも、他種類の給湯器を設置した方がトータルの費用が安くなる場合があるため、トータルの費用も考慮して決めるのがおすすめです。

サイズや設置方法で選ぶ

給湯器のサイズや設置できる場所は、製品によって異なります。

一般的な設置方法は下記のとおりです。

  • 戸建て:壁かけタイプ・据え置きタイプ
  • マンション:壁かけタイプ・パイプスペースに収納タイプ

現在と同じ場所に設置できる給湯器を選ぶと、配管工事などの追加工事は必要ありません。

貯湯式に交換する場合は、サイズが大きいため設置スペースを確保する必要があります。追加工事が必要になる可能性があるため、設置スペースがあるか確認しておきましょう。

それぞれの給湯器はこんな人におすすめ!

給湯器を選ぶ際には、それぞれの特性を鑑みた上で、自分のライフスタイルや家庭のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。

ここでは、それぞれの給湯器がどのような人におすすめかを、各給湯器の特徴を踏まえて解説していきます。

ガス給湯器がおすすめの人

ガス給湯器は、以下のような人におすすめです。

  • 使いたい時にすぐにお湯を使いたいと考えている人
  • エネルギーコストの効率を重視する人
  • 限られたスペースに給湯器を設置したい人

ガス給湯器は加熱速度が速く、お湯を待つ時間を最小限に抑えられます。そのため、忙しい朝やすぐにお湯を使いたい場合に非常に便利です。

また、ガスをエネルギー源として使用するため、電気給湯器に比べて運用コストが低い場合が多く、経済的な観点でもメリットがあります。さらに、ガス給湯器はコンパクトなモデルが多く、設置スペースに制約がある住宅でも設置することが可能です。

エコジョーズがおすすめの人

エコジョーズは、以下のような人におすすめです。

  • 環境への影響を極力抑えたいと考えている人
  • 長期的なエネルギーコストを削減したい人
  • お湯の使用量が多い家庭

エコジョーズは高効率ガス給湯器で、従来のガス給湯器に比べてガス消費量を大幅に削減可能なため、CO2排出量の低減に貢献できます。また、長期的にはガス料金の節約にもつながり、経済的にもメリットが大きいです。

さらに、エコジョーズは連続して多量のお湯を必要とする場合にも最適で、大家族や頻繁にお湯を多用する家庭には特に適しています。

電気給湯器がおすすめの人

電気給湯器は、以下のような人におすすめです。

  • ガスや石油の供給がない、または限られている地域に住む人
  • 初期設置コストを抑えたい人
  • コンパクトな給湯器を必要とする人

電気給湯器は、設置が容易でメンテナンスがシンプルなため、手間をかけずに給湯設備を利用したい方にぴったりです。また、電気のみをエネルギー源として使用するため、ガスや石油の供給に依存しない地域でも安心して使用できます。

初期設置コストが比較的低く抑えられるため、予算に制限がある場合にも適しています。さらに、スペースが限られている環境にもフィットするコンパクトな設計が多いため、小さな住宅やアパートに住んでいる人にもぴったりです。

エコキュートがおすすめの人

エコキュートは、以下のような人におすすめです。

  • 環境への影響を抑えたい人
  • 夜間電力を利用してコストを削減したい人
  • 大量のお湯を使用する家庭

エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かすため、CO2排出量が少なく環境に優しいという特徴があります。夜間の安価な電力を利用して水を温め、日中の使用のために貯湯することができるため、ランニングコストを抑えたい家庭にぴったりです。

初期投資は高いものの、運用コストを非常に低く抑えられるため、長期的に見れば、他の給湯器よりも経済的な選択となるでしょう。また、一度に多量のお湯を供給できる能力があるため、大家族や頻繁に大量のお湯を使用する場合にも最適です。

石油給湯器がおすすめの人

石油給湯器は、以下のような人におすすめです。

  • ガスや電気の供給が限られている地域に住む人
  • 冬期に厳しい寒冷地に住む人
  • 高い熱出力を必要とする家庭

特に、遠隔地やガスのインフラが整っていない地域で生活している方にとって、石油給湯器はどこでも入手しやすい石油を使用するため最適な選択となります。石油給湯器は低温環境下でも効率が高く、寒冷地での使用に特に適しており、厳しい冬でも安定したお湯の供給を期待できます。また、熱出力が高いため、大量のお湯を短時間で供給する必要がある家庭にもおすすめです。

ハイブリッド給湯器がおすすめの人

ハイブリッド給湯器は、以下のような人におすすめです。

  • 環境への影響を最小限に抑えたい人
  • 初期費用が多少かかってもランニングコストを抑えたい人
  • エネルギー供給の安定性を求める人

ハイブリッド給湯器は複数のエネルギー源を組み合わせた高効率の給湯システムです。再生可能エネルギー(例えば、太陽熱)とガスまたは電気を組み合わせることで、CO2排出量を削減しながら効率的にお湯を供給することができるため、環境に優しいという特徴があります。

また、初期費用は他の給湯器に比べて少し値が張りますが、エネルギー効率が高く、長期的な運用コストの削減で補うことが可能であり、長い目で見てコストを抑えたい家庭に適しています。加えて、複数のエネルギー源を使用することで、1つのエネルギー供給に問題が生じた場合でも他のエネルギーで補うことができるため、安定した給湯供給を求める方にも理想的です。

給湯器の交換費用を抑える3つの方法

「自宅に合った給湯器はわかったし変えたいけど、やっぱり交換にかかる費用が気がかり・・・」

という方も多いですよね。

そこで、給湯器の交換費用をおさえる2つの方法を解説します。

  • 製品は自分で購入する
  • 給湯器の種類や設置方法を変えない
  • 複数の業者から見積もりを取る

上記2つの方法で、ある程度は交換費用をおさえられますよ。

製品は自分で購入する

ネットショップなどで安い給湯器を購入すると、費用をおさえられます。割引されている製品も多く、正規の値段より安く購入できる可能性が高いためです。

オークションやフリマアプリにも安く出品されているものがありますが、中古品が多いため耐用年数が短くなります。下手したらすぐに故障する恐れもあるため注意しましょう。

ただし、給湯器だけ購入すると工事会社による工事保証を受けられないケースが多いです。そもそも持ち込みの場合は工事自体を断っているケースもあります。

給湯器の種類や設置方法を変えない

給湯器の種類や設置方法を現在と同じものにすると、追加の工事費がかかりません。

下記のような場合は追加工事が必要になり、費用がかさみます。

  • 設置方法を壁掛けタイプから、据え置きタイプに交換する場合
  • 給湯器本体が大きくなり、設置場所の確保が必要な場合
  • 電気給湯器からガス給湯器に変える場合

そのため同じ種類・設置方法の給湯器に交換すると、費用をおさえられます。

複数の業者から見積もりを取る

給湯器の交換費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取ることが有効です。

異なる業者が提案する価格やサービスを比較することで、最もコストパフォーマンスが高い提案を採用できるためです。また、業者との価格交渉の際に有利に働く場合もあります。給湯器販売・設置業者複数に連絡を取り、具体的な交換作業の見積もりを依頼してみましょう。見積もりを比較する際には、単に費用の安さだけでなく、保証内容、アフターサービス、業者の信頼性や実績も考慮することが重要です。

また、見積もりを取る過程で、業者から給湯器の選択肢やエネルギー効率、将来的な運用コストに関するアドバイスを得られることもあります。

このように、複数の見積もりを比較することで、自分に合った最適な給湯器を選ぶことができ、結果として交換費用を抑えることにつながります。

しかし、複数業者から見積もりを取るには手間や労力がかかり、やや大変です。「ガス王」では、ガス機器の交換事業者の一括見積もりを、無料で依頼できます。最大3社に見積もり依頼でき、80%以上お得にガス給湯器を交換できる場合もあるので、給湯器の交換を検討する際はまず無料見積りをとってみてください。

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設置工事を業者にたのむときの注意点

安すぎる業者には注意しましょう。あまりにも安い業者に依頼すると、下記のように返ってコストがかかる恐れがあるためです。

  • 見積もり以上の交換費用を請求される
  • アフターサービスが不十分で、トラブル時に追加費用がかかる
  • 適切な工事をおこなわず、給湯器に負担がかかり故障が早まる

また見積もりを依頼する際には、下記の項目についてしっかりと書面で受け取ると安心です。

  • 本体の価格
  • 出張費
  • 工事費
  • 値引額

疑問点はしっかりと確認し、納得できる業者に依頼しましょう。本体価格は業者によって異なるため、業者から本体を購入するさいは、比較して検討することをおすすめします。

まとめ

家庭で使われる給湯器は、燃料によっておもに下記の4種類にわかれます。

  • ガス給湯器:ガスを燃料にしてお湯を沸かす
  • 電気給湯器:電気を燃料にしてお湯を沸かす
  • 石油給湯器:灯油を燃料にしてお湯を沸かす
  • ハイブリッド給湯器:用途によって、電気とガスを使い分けてお湯を沸かす

どの燃料も、地域によって料金相場が大きく変わります。特にガスは、地域による料金の差が大きい燃料です。

都市ガス・プロパンガスで「約2倍料金が変わる」ため、現在自宅で使っているガスの種類も考慮してどの給湯器を採用するか検討するのをおすすめします。

給湯器を選ぶ際は、下記の3つのポイントを考慮すると失敗をさけられますよ。

  • 家族の人数やライフスタイルを考慮する
  • トータルの費用で選ぶ
  • サイズや設置方法で選ぶ

戸建てやマンションなどの環境や、現在設置している給湯器の種類によって、配管工事などの追加工事が必要な場合があります。

希望の給湯器よりも他種類の給湯器を設置した方が、トータルの費用が安くなる場合があるため、サイズやトータルの費用も考慮して検討しましょう。

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