給湯器交換にかかる時間はどのくらい？当日の流れと申し込み方法を解説
「給湯器交換は大体作業時間をどれくらいで見積もったら良いの？」
給湯器は、快適な日常生活に不可欠な家庭用機器の一つです。しかし、給湯器が故障したり、性能が低下したりすると、交換が必要になることがあります。交換する際にはそもそもどのように申し込むべきなのか、どれくらいの時間がかかるのか、どのような流れで進むのか、これらの点についてはあらかじめ把握しておきたいですよね。
この記事では、給湯器の交換にかかる時間、当日の流れ、注意すべき点まで徹底解説します。給湯器の交換を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
給湯器交換にかかる時間はどのくらい？
給湯器交換にかかる時間は、従来品と同じサイズ・タイプと交換するか、異なる規格の製品に交換するかによっても異なります。また、機器交換だけでなく、リモコン交換や試運転の時間も発生するので、これらの時間も合わせて見積もっておくのが良いでしょう。
工事時間の目安は、以下の通りです。
- 給湯専用機から給湯専用機への交換：1時間半〜2時間程度
- 給湯専用機から追い焚き機能付き機への交換：4～5時間程度
- 給湯専用機から床暖房や浴室乾燥機と連動している機への交換：1日程度
従来品と同じサイズ・タイプと交換する場合
従来型の給湯器に交換する場合の作業時間は、いくつかの要因によって変動しますが、一般的な目安として以下の点を考慮すると良いでしょう。
- 給湯器の種類：ガス、電気、またはその他の種類の給湯器かによって作業時間が異なります。ガス給湯器はガスラインとの接続が必要なため、電気給湯器に比べて作業時間が長くなる可能性があります。
- 設置場所： 給湯器が設置される場所のアクセスのしやすさによっても、作業時間は変わります。狭いスペースやアクセスが難しい場所に設置する場合、より時間がかかることがあります。
- 既存設備の状態： 既存の給湯器が古い場合、錆や損傷により取り外しに時間がかかる可能性があります。
一般的に、従来品と同じサイズ・タイプへの交換作業は、約1時間半〜2時間程度を目安とすることが多いです。しかし、これはあくまで平均的なケースであり、上記の要因によって大きく異なります。特に、配管の変更や追加工事が必要な場合は、それ以上の時間が必要となる場合もあるでしょう。
異なる製品に交換する場合
熱源機やエコジョーズなどの異なる製品に交換する場合、給湯器交換にかかる時間は、従来品に交換する場合よりも長くなる傾向があります。
その理由は、以下の2点です。
- 熱源機やエコジョーズは、従来品よりも高性能で、複雑な構造になっているため
- 既存の給湯器の撤去や、新しい給湯器の設置に、より多くの手間と時間がかかる
工事時間の目安は、以下の通りです。
- 給湯専用機から給湯専用機への交換：1時間半〜2時間程度
- 給湯専用機から追い焚き機能付き機への交換：4～5時間程度
- 給湯専用機から床暖房や浴室乾燥機と連動している機への交換：1日程度
工事内容が複雑な場合は、工事時間が長くなる可能性があるので、事前に業者に確認しておきましょう。
リモコン交換や試運転などの作業時間
リモコン交換は既存の給湯器のリモコンを新しい給湯器に取り付ける作業です。壁に埋め込むタイプのリモコンの場合は、配線の接続も必要です。リモコン交換は、およそ1箇所につき30分〜1時間程度の所要時間となります。
試運転は、新しい給湯器の給湯・追い焚き・温水洗浄などの機能を正常に動作させるための作業です。ガス漏れや水漏れなどの安全性も確認します。こちらも大体30分〜1時間程度の時間が必要です。
なお、床暖房や浴室乾燥機など、給湯器と連動している機器がある場合は、これらの機器の試運転も必要になります。その場合、試運転にかかる時間は、30分〜1時間程度長くなるでしょう。
ただし、これらの時間はあくまで目安であり、給湯器の種類や設置環境、作業の複雑さによって異なることがあります。加えて、試運転時に問題が発生した場合は解決するための状況確認や対応をし、試運転を再度行う必要があるため、想定よりも時間がかかってしまうこともあります。
給湯器の交換作業全体の時間を見積もる際には、これらの追加作業を含めた全体の時間を考慮に入れておきましょう。作業の安全性と品質を確保するためにも、あらかじめ十分な時間を確保しておくことが望ましいです。
給湯器修理にかかる時間はどのくらい？
給湯器修理にかかる時間は、給湯器の故障内容によって異なります。部品交換や調整などの作業で修理が完了する軽微な故障の場合、工事時間は1〜2時間程度です。
給湯器本体の交換や配管の交換などの作業が必要になる重度な故障の場合、工事時間は3〜6時間、状況によってはさらに長時間になる可能性もあります。
給湯器の交換時期目安は？
給湯器の寿命（耐用年数）は10年が目安です。利用環境によって変わる可能性がありますが、メーカーは設計標準使用期間として10年を設定しています。
しかしながら、一般的には7〜8年経過した給湯器は、修理や交換を検討することが推奨されます。異音がする、お湯の温度が安定しない、エラーコードの表示、嫌なにおい、水漏れ、黒い煙が出るなどが寿命のサインです。これらの兆候が認められたら、一度専門業者に見てもらうのが良いでしょう。
別記事「給湯器の寿命（耐用年数）はどのくらい？寿命を示す6つのサイン」では、ガス給湯器の寿命についてより詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
給湯器交換申し込みの流れ
給湯器交換申し込みの流れとしては、以下の4つの工程があります。
- 給湯器の選択
- 見積もり取得・業者選定
- 契約とスケジューリング
- 事前準備
1. 給湯器の選択
家庭の使用状況（家族の人数、お湯の使用量など）に合わせて、適切なタイプとサイズの給湯器を選びます。ガス給湯器、電気給湯器、エコ給湯器など、給湯器ごとに特徴が異なり、それぞれにメリット・デメリットがあるので、慎重に検討しましょう。
給湯器の種類については「ガス給湯器の選び方！種類と8つのチェック項目を解説」もあわせてご覧ください。
2. 見積もり取得・業者選定
複数の修理業者や販売業者に見積もりを依頼し、価格とサービスを比較します。業者の評判、過去の実績、対応の速さなどを考慮して、最適な業者を選びましょう。
ガス王では最大3社に無料で一括見積もり依頼ができ、お得にガス給湯器を交換できる場合があるので、ぜひご活用ください。
3. 契約とスケジューリング
見積もり内容、保証期間、作業範囲などの契約条件を確認し、納得できる条件で契約を結びます。そして、業者と作業日時を調整し、スケジュールを確定します。
4. 事前準備
作業員が給湯器に容易にアクセスできるように、作業エリアの整理を行います。また、既存の給湯器に関する情報や、家の設備に関する情報を業者に提供できるよう準備しておきましょう。
給湯器交換の当日の流れ
給湯器交換の当日の流れとしては、以下の4つの工程があります。
1. 既存の給湯器の切断と撤去
既存給湯器の電源とガスの供給を停止し、配管を切断して給湯器本体を撤去します。
2. 新しい給湯器の設置
新しい給湯器の設置場所を決め、配管を接続して給湯器本体を設置します。
3. 試運転・最終チェック
新しい給湯器が正常に動作するかを確認するために、給湯・追い焚き・温水洗浄などの機能を動作させます。また、ガス漏れや水漏れなどの安全性も確認します。
4. 新しい給湯器の使用方法やメンテナンスについての説明
新しい給湯器の使用方法やメンテナンスについての説明を受け、工事完了書類を受け取り、終了となります。
状況に応じて、追加の工程が発生することもあるので、工事時間は余裕を持って見積もるのが良いでしょう。
給湯器交換工事の際の注意点
工事当日は立ち合いが必要
給湯器交換工事の際の立ち合いは、以下の理由から必要となります。
- 工事内容の確認
- 工事中の安全確認
- 試運転の確認
特に小さな子供やペットがいる家庭では、安全面に十分に注意しましょう。
動作確認は必ず一緒に行う
給湯器交換工事では、新しい給湯器が正常に動作するかを確認するために、試運転が行われます。試運転では、給湯器の給湯・追い焚き・温水洗浄などの機能を動作させ、ガス漏れや水漏れなどの安全性を確認します。
この試運転は、業者と一緒に自分でも行いましょう。自分で試運転を行うことで、新しい給湯器の使い方や、動作の確認方法を理解することができます。また、問題が見つかった場合や疑問点がある際にも、すぐに業者に伝えることができます。
マンションの場合は管理組合の承諾を得る必要がある
マンションで給湯器交換工事を行う場合、マンションの管理規約や使用細則で、給湯器の交換に関する規定が定められている場合があります。その規定に従って、管理組合に申請を行い、承諾を得る必要があります。承諾が下りるまでには一定の時間がかかることがあるので、余裕を持って申請しましょう。
また、マンションの共用部分に給湯器が設置されている場合は、共用部分の修繕費を負担する可能性があるため、管理組合とよく相談した上で、交換工事を進めるようにしましょう。
まとめ
本記事で解説したように、ガス給湯器の交換時間は、交換する機器や状況に応じても変動します。安全のためにも、交換当日は余裕を持ったスケジューリングを行うのが良いでしょう。
しかし、そもそも修理が必要か、それとも全体的な交換が適切かの判断は、自分で行うのは難しいことがほとんどです。給湯器の寿命を素人目で見極めるのは困難なので、専門家の意見を聞くことをおすすめします。
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