給湯器交換は自分でやってはいけません!業者選びのポイントを解説

「給湯器交換の費用を抑えたいから自分で交換しようかな?」
そう思っている方、結論として、給湯器交換は自分でやってはいけません!給湯器交換には専門知識と資格が必要なため、絶対に専門業者に依頼しましょう。
この記事では、給湯器交換を自分自身で行ってはいけない理由、業者に依頼する際に意識すべきポイントを解説していきます。給湯器の劣化や故障などの理由で、給湯器交換を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
給湯器交換は自分でできる?
給湯器の交換は、ガスや電気、水道など複数の設備に関わる作業です。これらはいずれも専門的な知識と技術を要し、間違った取り扱いは漏電、ガス漏れ、水漏れといった重大な事故につながる可能性があります。
また、そもそも給湯器の取り付けや交換は、特定の資格を持つ専門家だけが行うことが法律で定められています。資格を持たない一般人がDIYで給湯器の交換を行うことは、法律違反となります。
したがって、給湯器の交換は、専門的な知識と技術、適切な資格を有する業者に依頼しましょう。
給湯器交換をDIYで行う危険性
ここでは、給湯器交換をDIYで行う危険性について解説していきます。先に解説したように、給湯器交換をDIYで行うことは法律違反となります。また、命に関わる事故が起きてしまう可能性があるので絶対にやめましょう。
火災や爆発の危険性
給湯器は、ガスや電気を利用してお湯を沸かす機器です。給湯器の交換プロセスにおいて、ガス接続部分の取り扱いが不適切だと、ガス漏れを引き起こす可能性があります。このガスが蓄積し、何らかの火花で引火することで爆発や火災が発生するリスクがあります。
また、電気給湯器の場合、電気配線の取り扱いが不適切であると、漏電やショートサーキットを引き起こすことがあり、これが火災を直接引き起こす原因になり得ることも。
一酸化炭素中毒の危険性
一酸化炭素中毒のリスクは特に、ガスや石油など燃料を使用する給湯器の交換時に発生しやすいです。一酸化炭素(CO)は、燃料が完全に燃焼しない時に発生する無色無臭のガスであり、人体にとって非常に危険です。
一酸化炭素中毒のリスクが高まる原因は主に2つあります。
<不完全燃焼>
正しく設置されていない給湯器は、燃料を完全に燃焼させられない可能性があります。これは、供給される酸素量が不十分であるか、給湯器自体が不適切に機能しているために起こり得ます。不完全燃焼は一酸化炭素を大量に発生させる主な原因です。
<換気不足>
給湯器とその排気システムが適切に設置されていない場合、発生した一酸化炭素が建物内に充満する可能性があります。特に、排気管の不適切な取り付けや、換気が不足している場合にこのリスクが高まります。
一酸化炭素中毒の症状は、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、胸の痛み、混乱、意識の喪失などです。高濃度の一酸化炭素に長時間さらされると、死に至ることもあります。特に、眠っている間に一酸化炭素が漏れると、症状に気付かずに重大な健康被害や死亡に至る可能性があります。
漏電の危険性
これは特に電気給湯器の設置や交換において顕著な問題となりますが、ガス給湯器やその他のタイプの給湯器においても、同様のリスクが存在します。
漏電とは、電気が不適切な経路を通じて「漏れる」現象のことです。絶縁体の劣化、配線の不適切な取り付け、または損傷によって発生することがあります。給湯器の交換においては、電気配線の取り扱いが不適切だと、漏電が生じる可能性があります。
漏電のリスクは、人が漏れた電流に触れた際に感電を引き起こすという点です。特に水回りで作業を行う給湯器の設置や交換では、感電の危険性が高まります。また漏電は火花を発生させ、可燃物に引火することで火災を引き起こす可能性があります。
故障のリスク
ガス、水、電気接続の不適切な取り扱いは、給湯器の機能不全を引き起こす可能性があります。特に、ガス給湯器や電気給湯器の場合、専門的な知識が必要な接続を誤ると、安全性の問題だけでなく、装置自体が故障してしまう可能性も。
具体的には以下のような場合に、故障のリスクがあります。
- ガス管や水道管の接続が不完全で、給湯器が故障した場合
- 電気配線の接続が不完全で、給湯器が故障した場合
- 給湯器の設置場所や排気方法が不適切で、給湯器が故障した場合
このように、専門知識がない一般人が給湯器交換をDIYで行うことには、多大なリスクが付きまといます。安全に関わる重大なリスクを避け、法律を遵守するためにも、このような専門的な作業は自分で行わずに、信頼できるプロフェッショナルに依頼しましょう。
給湯器交換は専門業者に依頼するのがおすすめ!
安全に作業を行うことができる
先に解説したように、給湯器の交換作業には専門資格が必要となります。
有資格の専門業者は、給湯器の設置や交換に関連する様々な危険を理解し、適切に対処するための専門的な知識と豊富な経験を持っているため、作業中の事故や怪我のリスクを最小限に抑えることができます。
保証が受けられる
給湯器交換は、高額な費用がかかります。そのため、万が一の故障に備えて、保証が受けられる業者に依頼することが大切です。専門業者に給湯器交換を依頼する場合、以下のような保証を受けることができます。
- 給湯器本体のメーカー保証
- 業者の独自保証
給湯器本体のメーカー保証は、給湯器本体の故障に対して、無料で修理や交換をしてくれる保証です。業者の独自保証は、業者が独自に設けている保証です。給湯器本体の故障だけでなく、工事に不備があった場合にも保証が適用される場合があります。業者によって、保証期間や保証内容は異なります。
給湯器交換を依頼する際は、業者の保証内容を確認して、より安心できる保証内容の業者を選ぶのがおすすめです。
作業が速く時間が短い
専門業者は、給湯器の交換を含むさまざまな種類の設備工事に関して豊富な経験を持っています。この経験に基づく技術力により、予期せぬ問題に迅速に対応し、効率的に作業を進めることができます。また、複数の作業を同時に行うことで、工事期間を短縮することが可能です。
工事期間が短いことにより、日常生活への影響が最小限に抑えられます。特に、給湯器は日常生活において重要な役割を果たすため、早期に使用を再開できることは大きな利点と言えるでしょう。
給湯器交換を依頼する際は、業者の工事期間を確認して、より早く交換を依頼できる業者を選ぶようにしましょう。
給湯器の交換を依頼できる業者
給湯器の交換を依頼できる業者は、主に以下の4つです。
- 給湯器交換専門業者
- ガス会社
- ホームセンター
- 家電量販店
給湯器の交換はガスを取り扱うため、「ガス消費機器設置工事監督者」や「給水装置工事主任技術者」などの資格が必要です。そのためご自身で交換をすることはできません。
給湯器の交換を依頼できる業者 | 信頼性 | 価格 | 技術力 | スピード |
---|---|---|---|---|
給湯器交換専門会社 | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ |
ガス会社 | ◎ | △ | ◎ | ◯ |
ホームセンター | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
大手家電量販店 | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
表をご覧になっていただければ分かるように、一番おすすめな設置方法は給湯器交換専門会社への依頼です。技術力や価格、スピードなどあらゆる面で優れています。
ハウスメーカーや家電量販店の場合、工事の受付と実際の工事業者が別になるため、中間マージンが発生し、費用が割高になります。また、店舗の受付担当者には給湯器交換の専門知識はないため、認識の行き違いが発生し、予期せぬトラブルに発展したりすることも考えられます。
給湯器交換の費用相場
ガス給湯器の交換にかかる費用相場は、一般的に10万円〜20万円前後です。
機能 | 交換費用 |
---|---|
給湯専用 | 約8.7~14.7万円 |
オート | 約14.9~19.4万円 |
フルオート | 約16.2~21.1万円 |
費用が変動する要因や、交換費用を抑えるポイントについては、別記事「ガス給湯器の費用相場を解説!費用を抑えるポイントとは」で解説しておりますので、併せてご覧ください。
業者選びのポイント
ここまでで解説してきたように、給湯器交換は自身で行うことができない作業となります。そのため交換の際には、専門業者への依頼が必要不可欠となりますが、業者を選ぶ際にもいくつか気をつけるべきことがあります。
ここでは、業者を選ぶ際のポイントについて解説していきますので、給湯器交換を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
複数の業者に見積もりを取る
給湯器の交換費用は、業者によって大きく異なる場合があります。また、工事内容や保証内容なども業者によって異なるため、複数の業者に見積もりを取ることで、より良い条件で交換を依頼することができます。
複数の業者に見積もりを取る際は、以下の点に注意しましょう。
- 同じ条件で複数の業者に見積もりを取る
- 見積もりの内容を比較する
- 業者の対応や信頼性を確認する
ガス王では最大3社に無料で一括見積もり依頼ができ、お得にガス給湯器を交換できる場合があるので、ぜひご活用ください。
有資格者が施工している業者か
給湯器の交換には専門資格が必要ですが、まれに資格を持たない業者というのも存在します。そのため、給湯器交換を依頼する際は、必ず有資格者が施工している業者かを確認するようにしましょう。
有資格者かどうかを確認するには、以下の方法があります。
- 業者に直接問い合わせる
- 業者のホームページや広告を確認する
- ガス会社や水道局に問い合わせる
また、無資格で営業している業者は、以下のような特徴があります。
- 費用が安い
- 工事日程が早く決まる
- 訪問時の説明や対応が丁寧でない
給湯器交換は、ガスや水道などのライフラインに接続する重要な作業です。安全に交換を依頼するためには、有資格者が施工している業者かを必ず確認しましょう。
工事内容を事前に確認する
給湯器の交換には、ガス管や水道管の接続作業、給湯器本体の取り付け作業など、さまざまな作業が含まれます。しかし、工事費用に含まれていない作業を依頼する場合、追加費用が発生する可能性があります。そのため、工事内容は事前に入念に確認しておきましょう。
また、見積もりに工事内容が明確に記載されているかを確認し、工事内容について不明な点があれば必ず業者に質問するようにしましょう。
まとめ
この記事では、給湯器を自身で交換するリスクや危険性について解説しました。火災や爆発などの危険性がある、法律違反になる可能性があるといったリスクがあるため、交換作業はDIYせずにかならず専門業者に依頼するようにしましょう。
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給湯器の問題に直面した際には、ぜひガス王をご利用ください。