ガス給湯器の保証にはどんなものがある?メーカーごとの違いも踏まえて解説
「ガス給湯器の保証はメーカーごとに違うのか?」
「有料オプションを付けるべきか」
ガス給湯器は水道や風呂場など生活において、無くてはならない物と言えるでしょう。故障や不具合などのトラブルによって、修理までの時間がかかったり、費用がかかったりしてしまったら困りますよね。
ガス給湯器の修理や交換をするならば、できるだけ保証を使ってお得にしたいと思うことでしょう。そこでこの記事では、ガス給湯器本体の保障や工事に対する保証、メーカーによる内容の違いについて解説しているので、参考にしてみてください。
給湯器本体の購入時に付属される保証
ガス給湯器を新品で購入する場合には、必ず保証がついてきます。特に大まかに分けて下記のような2種類の保証が付属されます。
- ガス給湯器を購入したときにつく保証
- ガス給湯器を設置したときの工事に対する保証
それぞれ、どんな保証なのか詳しく解説していきます。新たに給湯器の購入を検討している方は、検討材料にしてみてください。
ガス給湯器の製品を購入したときにつく保証
ガス給湯器を購入すると、修理や交換に対する保証が付きます。給湯器のお湯が出なくなった場合、こちらの保証にお世話になることでしょう。
ガス給湯器を購入したときには、以下の2種類の保証が付く場合があります。
- 発売メーカーごとの保証
- メーカー独自の保証が終了したあとの延長保証
それぞれどんな保証か詳しく解説していきます。
発売メーカーごとの保証
給湯器を製造・販売しているメーカーは、メーカーごとに独自で保証を設けています。リンナイ、ノーリツ、パロマ、パーパスをはじめとしたほぼすべてのメーカーで、保証期間は一般商品で1年、BL認定商品で2年です。BL認定品とは、財団法人ベターリビングが認定した、省エネルギー性能が高く、環境に配慮された製品であることが保証された製品を指します。
また、リンナイでは「あんしんの3年保証」として、保証期間を無償で3年間に延長も可能です。
定められた期間に発生した、自然使用での故障や不具合のトラブルに無料で修理や交換を行ってくれることがほとんどです。
メーカー独自の保証が終了したあとの延長保証
すべてのメーカーが用意しているわけではありませんが、給湯器に延長保証を追加できる場合があります。
通常、メーカーの保証期間は1〜2年ですが、給湯器の法定耐用年数は6年であり、1〜2年の無料保証だけでは十分ではありません。
そのため、各メーカーから延長保証が提供されています。これは有料のサービスで、支払うことで加入できます。保証期間はメーカーによって異なりますが、給湯器に対する保証期間を5年、7年、または10年に延長することができます。
各メーカーが設けている延長保証
各メーカーには延長保証として以下があります。
- リンナイ「Warranty V」
- ノーリツ「安心プランS」
- パロマ「HOT安心システム」
- パーパス「5年・7年延長保証システム」
それぞれ詳しく解説していきます。
リンナイ「Warranty V」
リンナイは、大手2大メーカーの一つで、創業100年の歴史があり、使用している部品一つ一つが国内で製造されています。知名度と人気度が高く、国内シェアの約40%を占めます。そんなリンナイが設けている延長保証サービスをWarranty Vと呼びます。
リンナイでは、給湯器の法定耐用年数6年を超える、5年・7年・8年・10年まで保証を延長することができます。製品モデルのシリーズによって、定められている価格が異なっており5,800円〜17,800円です。
クオリティーが高いのに安価で購入ができることから、給湯器選びに迷ったらおすすめの一社です。
ノーリツ「安心プランS」
リンナイと同様に、国内シェアの約40%を占める2大メーカーの1つがノーリツです。入浴中の事故を防ぐための見守り機能や残り湯を除菌する機能など、独自の機能に優れています。ノーリツは、安心プランSと呼ばれるサービスを提供しています。
このプランでは、メーカー保証を5年、7年、または10年に延長することができます。延長期間や費用は製品によって異なり、4,840円〜55,440円までとなっています。10年保証の場合、満了前に無償で点検を行うサービスも含まれています。
リンナイと比較するとやや高額ですが、24時間いつでも相談可能な特典があります。
パロマ「HOT安心システム」
上記2社に比べて日本でのシェア率は高くありませんが、アメリカで人気があるのがパロマです。パロマは全米50%のシェア率を誇り、安全第1を目標に安全追及率No1と言っても過言ではありません。
パロマは、HOT安心システムと呼ばれる保証プランを採用しています。5年・7年・8年・10年まで、保証を延長することが可能です。定期点検に加えて、いつでも点検をしてくれるあんしん点検で24時間365日いつでも相談可能です。
価格決定は、ガス給湯器とガス風呂給湯器の2つに区分されています。シンプルでわかりやすいのが特徴です。3,000円〜15,000円ぐらいで、延長保証をつけることができます。
パーパス「5年・7年延長保証システム」
知名度はまだ低いですが、4年連続で大阪ガスの品質大賞に選ばれるほどの実力があります。日本で初めて熱効率の高いエコジョーズを開発した給湯器メーカーです。
パーパスの「5年・7年延長保証システム」は、他社と比較して延長保証期間が短い特徴があります。また、BL認定品と一般製品では価格が異なります。延長保証の料金は約4,000円〜13,500円程度です。
給湯器の延長保証は料金を払ってでもつけるべきか?
給湯器のコストを最小限に抑えたい人にとって、延長保証の付与について迷うことがあるでしょう。延長保証を付ける場合、以下のメリットがあります。
- 万が一の故障や不具合に対処できる
- 保証期間内に一度でも修理や交換を行うことで、延長保証料金が元を取れる可能性がある
- 保証期間終了後に、無料で点検を受けられることもある
給湯器の寿命は一般的に10年ほどですが、メーカーの保証期間は1〜2年が一般的です。経年劣化などにより、給湯器は故障や不具合を引き起こすことがあります。延長保証に入ることで、このようなトラブルに対処できるでしょう。
有料であるため、抵抗を感じるかもしれませんが、保証期間内に1度でも修理を行うことで、延長保証の費用が元を取れる可能性があります。不測のトラブルを避けるためにも、保証の検討をお勧めします。
ガス給湯器メーカーを選ぶ5つのポイント
ガス給湯器メーカー選びに失敗しないためのポイントは5つあります。選んだ後に後悔しないためにもぜひ参考にしてみてください。
- 利用中の給湯器を選ぶ
- 設置場所に合ったタイプから選ぶ
- 欲しい機能があるメーカーから選ぶ
- 給湯器の号数から選ぶ
- 従来のタイプかエコジョーズから選ぶ
それぞれ詳しく解説しますのでご覧ください。
1.利用中の給湯器を選ぶ
使用している給湯器に不満が無いならば、同じ状況に設置できる機種を選ぶのが失敗しない方法です。交換や設置が簡単でメーカーやサイズを変更し無いため、配管や設備などの工事をする必要がありません。
そのため、現在利用中の給湯器と同じタイプのメーカーを選ぶことで、工事費を抑えることができます。ちなみに給湯器には屋内外で以下のタイプがあります。
- 建物の壁面に設置する壁掛けタイプ
- 地面に直置きする据置きタイプ
- 地面に直置きし、浴槽に隣接して設置する浴槽隣接タイプ
- パイプシャフト内に設置するPSタイプ
まずは、自宅に設置してあるタイプがどのタイプに当たるか調べてみてください。事前に給湯器の種類や機能、号数を確認するとすんなりメーカーを選ぶことができます。
2.設置場所に合ったタイプから選ぶ
基本的には、自宅に設置してあるタイプの給湯器をおすすめします。特に屋内やパイプシャフト内に設置している場合、給排気方式を考えて選ぶのが大切です。
間違えて選ぶと無駄な工事費がかかる可能性があるので、事前に準備をしておいてください。屋外と屋内設置の給湯器を選ぶ、メリット・デメリットを紹介します。
屋外壁掛けタイプのメリット
・メンテナンスがしやすい
・機種選択の幅が広くなる
・設置場所を選ばない
屋外壁掛けタイプのデメリット
・内部に振動が伝わる
・落下する可能性がある
屋内設置のタイプのメリット
・壁を傷つける心配がない
屋内設置のタイプのデメリット
・壁掛けタイプは狭いところに設置でできない
・浴槽隣接タイプは、設置場所と機種が限られる
それぞれメリットやデメリットがあるので、しっかりと考えて検討してみてください
3.欲しい機能があるメーカーから選ぶ
給湯器を選ぶならば、欲しい機能があるメーカーから選ぶといいでしょう。給湯器の性能はほぼ一緒で、機能面やデザインに違いがあるからです。
メーカーによってリモコンの操作のしやすさや安全性などの、独自の機能が備わっています。なかでもヒートショック対策ができたり、残り湯が除菌できたりする機能が有名です。
メーカーそれぞれの売り出している機能を参考に、一番ライフスタイルにある給湯器を選んでみてください。
4.給湯器の号数から選ぶ
給湯器を選ぶ際は、号数も確認しましょう。号数とは給湯器がお湯をつくる能力を言い、水温+25℃のお湯が1分間にどれだけ出るかを表しています。
一般家庭に利用される給湯器は、16号、20号、24号が主流で2〜3人の家庭におすすめな号数は20号です。それより多いか少ないかで、16号や20号以上を選びます。家族が増えてお湯が足りなくなったなどと感じた場合は、現在使用している号数より高くするのが一般的です。
5.従来のタイプかエコジョーズから選ぶ
ガスの給湯器には、従来のタイプとエコジョーズの2種類があります。エコジョーズの魅力は、熱効率が高く少ないガスでお湯を沸かすことができることです。
ランニングコストが従来のものより低く、近年の円安やウクライナ情勢などガスが高くなっている今注目を集めています。逆にデメリットは初期費用が従来タイプに比べて高いことです。
もちろんエコジョーズだからと言って、使い方次第では従来のタイプよりランニングコストが高くなることもあります。
従来のタイプかエコジョーズか選ぶ際は、ランニングコストにとらわれることなく設置費用やお湯を使う環境についても検討しましょう
給湯器の交換ができる業者
給湯器の交換を依頼できる業者は、主に以下の4つです。
- 給湯器交換専門業者
- ガス会社
- ホームセンター
- 家電量販店
給湯器の交換はガスを取り扱うため、「ガス消費機器設置工事監督者」や「給水装置工事主任技術者」などの資格が必要です。そのためご自身で交換をすることはできません。
給湯器の交換を依頼できる業者 | 信頼性 | 価格 | 技術力 | スピード |
---|---|---|---|---|
給湯器交換専門会社 | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ |
ガス会社 | ◎ | △ | ◎ | ◯ |
ホームセンター | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
大手家電量販店 | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
表をご覧になっていただければ分かるように、一番おすすめな設置方法は給湯器交換専門会社への依頼です。技術力や価格、スピードなどあらゆる面で優れています。
ハウスメーカーや家電量販店の場合、工事の受付と実際の工事業者が別になるため、中間マージンが発生し、費用が割高になります。また、店舗の受付担当者には給湯器交換の専門知識はないため、認識の行き違いが発生し、予期せぬトラブルに発展したりすることも考えられます。
給湯器交換専門会社で依頼した場合のメリット、デメリットは何か、詳細について以下にまとめました。ぜひご覧ください。
給湯器交換専門会社
給湯器の専門業者は、複数の給湯器メーカーの製品を提供しており、販売だけでなく交換や設置にも対応しています。これらの業者は、自社の製品に限らずさまざまなメーカーの給湯器を取り扱っているため、多岐にわたる選択肢から最適な製品を選ぶことができます。
給湯器専門業者を選ぶメリットは、給湯器に特化した業者であり、豊富な知識と経験を有していることです。給湯器のタイプに関係なく広範囲に対応しています。また、給湯器の交換を格安で実施するキャンペーンを展開したり、独自の充実したアフターサービスを提供していたりします。
一方で、給湯器専門業者に依頼する際のデメリットとして、業者数が非常に多いため、依頼先を選ぶのに時間がかかる可能性があります。また、中には追加料金を請求するケースや、必要な専門資格を持っていないまま施工を行う「悪徳業者」も存在します。信頼性を確認するために、事前にホームページや施工実績、口コミをしっかりと確認することが重要です。
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給湯器の交換で優良業者を選ぶポイント
給湯器の交換専門会社は多く、各業者には異なる特徴があります。そのため、どの業者に頼むかを選ぶのが難しいと感じる方も多いでしょう。給湯器の交換を依頼する際には、自分が重視するポイントや希望を考慮して業者を選定することが重要です。
以下では、給湯器の交換をどの業者に頼むかを選ぶ際のポイントについて説明します。
交換の費用は適切・明瞭か
給湯器本体の金額は機能やタイプによって異なりますが、施工費用を含めてもおおよその相場が決まっています。見積りなどを取って、提示された金額が適切な料金かチェックをしましょう。あまりにも高すぎる場合や安すぎる場合などは注意が必要です。
また、料金を提示された際は、「作業一式」のような曖昧な項目ではなく、具体的な施工内容や提供されるサービス(アフターサービスなど)も含めて金額の根拠が明瞭であるか確認しましょう。金額の根拠を確認しておくことで、作業が終わった後に「追加金額が必要」といったようなトラブルを防ぐことができます。追加料金が必要なのであれば、施工を行う前に「どのようなケースだと追加料金が必要なのか」といったことも確認しておきましょう。
有資格者が施工している業者か
給湯器の交換には、ガスや電気に関する知識と技術が必要です。特に、ガス設備である給湯器の交換工事を行うためには資格が必要になります。例えば、「ガス保安士」や「液化石油ガス設備士」などの資格が必要で、これらの資格を持つ専門家が工事を行うことで、安全かつ適切な給湯器交換が実現します。
ただし、中には無資格で施工を行っている悪質な業者も存在しています。知識や技術が不足している業者による施工は、ガス漏れなどの危険を引き起こし、爆発や火災、一酸化炭素中毒などの事故リスクが高まります。給湯器の交換を業者に依頼する前には、必ず資格を持ったスタッフが関与しているかどうかを確認するようにしましょう。
保証やアフターサービスが充実しているか
給湯器の保証やアフターサービスは会社によって異なります。保証期間は一般的には1年から10年程度の期間が設定されています。この期間内に故障や不具合が生じた場合、業者は無償で修理や交換などの対応を行ってくれます。
また、一部の業者は保証範囲外のトラブルに対しても有料でアフターサービスを提供しているなど、独自のサービスを提供していることがあります。安心してサービスを利用するためにも、契約前に保証やアフターサービスの内容を確認しておくことが重要です。
問い合わせ時の対応は良いか
電話での問い合わせや見積り依頼のときなどの、担当者の対応に関してもチェックしておきましょう。電話での対応があまりよくなかったり、見積の際の説明が丁寧でなかったりする場合は、信頼できる業者か怪しい可能性があります。担当者の対応は、その企業全体の仕事への姿勢をチェックできるポイントとなります。担当者が丁寧に対応し、最適な給湯器を提案してくれるかどうかなど、どのような対応をしてくれるかを見極めることが重要です。
給湯器のことで困っているなら、ガス王で見積もり!
ガス給湯器の選定から設置まで一人で決めるのは難しいことです。メーカーや依頼する工事業者によって、保証が異なってきます。
故障や不具合などのトラブルに備えることは大切です。いざというとき困らないように、事前に準備するためにも専門家に相談することをおすすめします。給湯器の交換をお考えなら、ガス王で無料見積もりをしてみてください。最大3社に無料で見積もりを出してもらえるので、業者を比較して自分にあったところを選ぶことができます。
また、ガス王ならば実績豊富で困ったことも相談できるのがメリットです。最大80%OFFやすべてのお客様にお得なWキャンペーンを実施してるため、お得にガス給湯器の交換をできるでしょう。
まとめ
ガス給湯器を交換する際には、保証についても事前に調査しておく必要があります。給湯器のメーカー保証や工事保証がありますが、内容はメーカーや業者によって異なります。
通常、メーカーは1〜2年の保証を提供していますが、給湯器の故障や不具合のリスクは年々増加します。万が一に備えるために、延長保証などに加入することをお勧めします。