コラム

給湯器の法定点検が必要な理由は?費用相場や点検を受ける際の具体的な流れを紹介

最終更新日:2024年06月12日
給湯器法定点検

給湯器を長く使い続けるためには、メーカーの推奨する定期点検と長期使用製品安全点検制度に従って法定点検を行うことが重要です。では、なぜ給湯器の法定点検が必要なのでしょうか。

給湯器の法定点検が必要な理由を理解すれば、スムーズな点検作業が実施できます。本記事では、給湯器の法定点検の必要性や費用の目安、点検を受ける際の具体的な流れを紹介します。給湯器を自分でセルフチェックする方法についても解説しているので、参考にしてください。

給湯器の法定点検が必要な理由

給湯器の法定点検を行う義務はないため、法定点検をしなかったとしても行政処分による罰則はありません。では、なぜ給湯器の法定点検が必要だと認識されているのでしょうか。それには、次の2つの理由があります。

  • 重大な事故を未然に防ぐ
  • 法定点検は製品の販売店と販売者の責務である

給湯器の法定点検を定期的に実施することで、重大な事故を未然に防ぐことができます。経年劣化による故障が原因でガス漏れしてしまい、危険な事故が発生する場合があります。自分と周囲の身を危険から守るためにも、法定点検は重要です。

また、長期使用製品安全点検制度により、給湯器の所有者と販売者の両方が定期点検を行う責任を負っています。そのため、給湯器の不具合によって死亡事故を起こしてしまった場合、給湯器の所有者が責任を負わなければいけない可能性があります。

給湯器の寿命平均が10年前後と言われているので、製造から10年が経過した時点で法定点検を実施し、不具合を早期に発見することが推奨されます。

給湯器の法定点検の費用相場

給湯器の法定点検は有料で10,000円前後かかる場合が多いです。点検の結果、修理や交換が必要になった場合は、その費用が別途発生します。また、遠方から業者を呼ぶ場合には、出張費用も追加で負担しなければなりません。

給湯器の法定点検を受ける手順

給湯器の法定点検をスムーズに進めるためには、具体的な流れを把握しなければいけません。以下に、法定点検の具体的な流れを説明します。どんな手順で法定点検を進めていくのかを理解したうえで、専門業者へ問い合わせましょう。

購入時に販売者から説明を受ける

そもそも給湯器の購入時、販売者から設計期間や法定点検の時期について説明を受けます。給湯器の販売者は、消費者保護安全法によって所有者に対する法定点検の説明が義務付けられているためです。具体的には、以下の3つに関する情報を販売者から説明されます。

  • 設計標準期間は、安全に使用するための期間であること
  • 給湯器に異常があれば、すぐに使用を中止すること
  • 設計標準期間が近づいたら、異音や異臭に注意すること

上記の説明内容を理解し、給湯器の正しい取り扱い方法を身につけましょう。

ユーザー登録をする

給湯器の法定点検を受ける場合は、ユーザー登録をする必要があります。給湯器購入時に受け取る登録用のハガキに必要事項を記入して郵送を終え、ユーザー登録を完了させてください。

ハガキでユーザー登録した場合は、控えが点検時に必要なので大切に保管しましょう。ハガキを使用せずにインターネットでユーザー登録したり、販売店へハガキを持ち込んで登録したりもできます。

法定点検の通知を受け取る

法定点検の時期が近づくと、メーカーから点検の案内がハガキで送られてきます。法定点検のタイミングは給湯器購入時に決まっており、本体にも記載されているのですぐ確認可能です。給湯器によっては、点検時期をエラー表示で所有者へ知らせてくれる場合があります。

法定点検に申し込む

法定点検の案内を受け取ったら、メーカーに点検の申し込みを行いましょう。郵送や電話、メールなどで申し込みができるので、自分にとって都合のよい申込方法を選択して点検を実施してください。

ただ、法定点検を実施する際は所有者の立会いが必要なので、在宅可能なスケジュールを予約しましょう。メーカーが誤って法定点検の案内を送っている可能性もゼロではないので、給湯器本体の表示シールを見て製品名や製品番号に齟齬がないかを確認してください。

点検の実施

当日になると、専門業者が点検に訪れます。法定点検当日の流れは次のとおりです。

  1. 約30項目の点検が実施される
  2. 法定点検終了後は、担当者から「適合」「不適合」の結果を伝えられる
  3. 今後の給湯器の使用に関する説明を受ける

点検自体はおよそ1時間ほどですが、余裕を持って2〜3時間ほどスケジュールを空けておくと安心です。法定点検をして故障が見つかった場合に修理作業をする必要がありますが、部品によっては生産終了している可能性があるため、買い替えも考えておく必要があります。

自分でもできる給湯器セルフチェック

給湯器の法定点検を実施する前にセルフチェックをしておきましょう。自分でもできるセルフチェック項目を4つ紹介します。

異音や異臭がしないか

給湯器の不具合を確認する場合は、異音や異臭がないかを確認してください。給湯器の基本的には、ファンの回転音として「ブーン」、ポンプの回転音として「ウーン」と聞こえる場合が多いです。しかし、しかし、以下のような音がする場合は異音とみなし、業者による点検が必要です。

  • 急に音が出てくる場合や音が次第に大きくなる場合
  • 大きなうなり音
  • 不快感を感じる音
  • 燃焼の共鳴音や爆発音などがする場合

また、異臭は本体の故障につながっている場合が多く、放置し続けると一酸化炭素中毒になる恐れがあります。具体的にガス臭い場合は、給湯器の使用を中止して点検依頼をした方がよいです。異音や異臭を確認し、点検を依頼する1つの指標にしてください。

水漏れがないか

給湯器が水漏れしている場合は、点検を受けるべきです。水漏れを放置すると、一酸化炭素中毒になる恐れや水が周囲の電気機械を巻き込んでショートする可能性があるからです。

特に集合住宅に住んでいて給湯器から水漏れしてしまうと、階下が水浸しになってしまうかもしれません。給湯器の水漏れの原因は、経年劣化や配管の凍結、取り付け時のミスなどさまざまです。自分の身を守るためにも、早急に給湯器の水漏れを確認してください。

給湯器から発煙していないか

給湯器から発煙していないかを確認してください。給湯器から煙が出る場合は白煙か黒煙のどちらかです。給湯器から白煙が出る場合は水蒸気なので、特に問題ありません。ただ、何も給湯器を触っていないのに関わらず、白煙が出続けていたら内部発火している可能性があるので、早めにメーカーへ問い合わせましょう。

給湯器から黒煙が発生している場合の多くは、内部に溜まったホコリが原因で不完全燃焼を発生しています。給湯器を通常通り使用していて不完全燃焼することはないので、何かしらの問題を抱えていると推測できます。給湯器から黒煙が発生していたら、すぐに法定点検しましょう。

お湯の温度は適切か

お湯の温度が適切かどうかを確認してください。給油機の温度が設定温度よりも高温になる主な理由として、以下の6つが挙げられます。

  • 夏場で外気温が熱い影響によって水が温まっている
  • フィルターにゴミが詰まっている
  • 混合栓の故障
  • 給水の元栓が閉まっている
  • 給湯器自体の故障

混合栓と給湯器の故障が考えられる場合は、メーカーへ点検を依頼してください。

まとめ

給油機の法定点検は、重大な事故を未然に防止する点や定期的な点検は販売店と所有者の責務である点から必要です。また、給油機の安全性を確認するためには、異臭や異音、水漏れ、お湯の温度などを確認しなければいけません。

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