コラム

給湯器設置場所で失敗しない!戸建てとマンションの違い・設置基準・注意点を解説

最終更新日:2024年06月21日
給湯器設置場所

「給湯器の設置場所ってどこがいいんだろう?」

「給湯器を設置する時に注意すべきポイントはある?」

給湯器は設置場所が適切でないと性能低下やトラブルの原因となることがあります。

そのため、ガス給湯器を設置するには、消防法で定められた設置基準や注意点を守り、安全な場所に設置しなければなりません。

本記事では、給湯器の設置場所について、戸建て住宅と集合住宅の違いを詳しく解説します。

また、設置基準や費用、メリット・デメリット、トラブルを防ぐポイントについてもご紹介します。

給湯器の設置場所で失敗しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

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給湯器の設置場所はどこ?

給湯器を新しく設置する際、適切な設置場所を選ぶことで、給湯器の性能を最大限に発揮させるだけでなく、トラブルの防止や安全性の確保にも繋がります。

しかし、戸建て住宅と集合住宅(マンションなど)では設置の条件や基準が異なるため、注意が必要です。

ここでは、戸建て住宅と集合住宅それぞれの場合において、最適な給湯器の設置場所について詳しく解説します。それぞれの住宅環境に適した設置場所を理解し、給湯器の設置で失敗しないようにしましょう。

戸建て住宅の場合

戸建て住宅において給湯器を設置する際、まず考慮すべきは設置場所の安全性と利便性です。

一般的に、戸建て住宅では屋外に給湯器を設置することが多いです。排気ガスや騒音が屋内に影響を与えないことや、屋内スペースを圧迫しないため、限られた住宅内の空間を有効に利用することができる点が大きなメリットと言えるでしょう。

ただし、屋外設置には注意点もあります。例えば、雨風や雪などの天候の影響を受けやすいため、給湯器を保護するための適切なカバーを設置する必要があります。また、寒冷地では保温カバーなどを用いた凍結防止対策も重要です。給湯器を定期的に点検し、異常がないか確認することも忘れてはいけません。

屋内に設置する場合は、設置スペースの確保と排気ガスの適切な排出が重要です。給湯器の排気ガスは有害なため、適切な換気設備を備えることが必要です。屋内設置は、天候の影響を受けにくいというメリットがありますが、設置スペースを確保するために住宅のレイアウトを考慮する必要があります。

集合住宅(マンションなど)の場合

集合住宅では、給湯器の設置場所に関する規定が厳格に定められていることが多いです。基本的に、マンションでは住民全体の安全性を確保するために、共用部分への設置が求められます。多くのマンションでは、バルコニーや共用廊下に給湯器を設置することが一般的です。

バルコニー設置の場合、給湯器は壁に取り付けられ、排気ガスは屋外に直接排出されます。また、バルコニーには給湯器のメンテナンスや点検を容易にするスペースを確保することが求められます。

共用廊下に設置する場合、騒音や排気ガスが他の住民に迷惑をかけないように配慮することが重要です。また、共用部分への設置は管理会社やオーナーの許可が必要となるため、設置の前に必ず事前に確認を取りましょう。

給湯器の設置費用はどのくらい?

ガス給湯器の交換費用は一般的に10万~20万円程度です。給湯専用機種は約8.7万~14.7万円、オート機種は約14.9万~19.4万円、フルオート機種は約16.2万~21.1万円です。

費用は設置方法、号数、機能性によって異なります。また、給湯器自体の費用だけでなく、工事にかかる費用も頭に入れておく必要があります。複数の業者から見積もりを取ることでコストを抑えられる可能性があるので、交換する際は1社だけでなく数社まとめて検討するのが良いでしょう。

ガス給湯器の費用相場については、以下の記事でより詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。

関連記事:ガス給湯器の費用相場を解説!費用を抑えるポイントとは | ガス王

戸建て住宅における給湯器の設置場所のメリット・デメリット

戸建て住宅では、給湯器の設置場所を選ぶ際に屋外・屋内の2つの選択肢があります。設置場所によって、利便性や安全性、費用などに違いが生じるため、適切な場所を選ぶことが重要です。

ここでは、屋外設置と屋内設置のそれぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

屋外設置のメリット・デメリット

屋外設置の最大のメリットは、給湯器の排気ガスや騒音が室内に影響を与えないことです。これにより、室内の空気環境を清潔に保つことができ、騒音も気になりません。また、屋外に設置することで、室内スペースを有効に活用できる点も大きな利点です。特に、限られた住宅内のスペースを有効活用したい場合には、屋外設置がおすすめです。

一方、屋外設置には天候の影響を受けやすいというデメリットがあります。雨風や雪、紫外線などにさらされるため、給湯器自体の劣化が早まる可能性があります。そのため、防水対策やカバーの設置が必要です。また、寒冷地では凍結防止対策が必要であり、これが追加のコストやメンテナンスの手間につながることがあります。

しかし、定期的な点検やメンテナンスを怠ると、給湯器の寿命が短くなり、トラブルが発生するリスクが高まり、長期的に見るとかえってコストが嵩む可能性も考えられます。そのため、適切な対策を必ず行い、設置後も専門業者による適切なメンテナンスを受けるようにしましょう。

屋内設置のメリット・デメリット

屋内設置の最大のメリットは、天候の影響を受けにくいことです。これにより、給湯器の寿命が延び、メンテナンスの頻度やコストも抑えられます。また、給湯器へのアクセスが容易なため、点検や修理が迅速に行えるという利点もあります。さらに、寒冷地であっても凍結の心配が少なく、安全に使用できる点も魅力です。

しかし、設置スペースを確保する必要があるため、住宅のレイアウトに影響を与えることがあります。特に、小さな住宅や既にスペースが限られている場合には、設置場所の確保が難しくなるケースも少なくありません。

また、屋内に設置するためには、適切な換気設備が必要です。排気ガスを安全に外部に排出するための換気システムの設置や維持には、追加のコストがかかることがあります。排気ガスや騒音が室内に影響を与えないようにするための対策も必要です。

このように、屋外設置・屋内設置の双方にメリット・デメリットがあるため、自宅の状況やニーズに合わせて適切な設置方法を選びましょう。

消防法で定められたガス給湯器の設置基準

ガス給湯器の設置には、消防法で厳格に定められた基準があります。これは、給湯器の安全性を確保し、火災や事故のリスクを最小限に抑えるために設けられています。ガス給湯器を設置する際には、基準をしっかりと理解し、遵守することが重要です。

消防法で定められたガス給湯器の設置基準には、次のようなものがあります。

  • 前方は600mm以上(不燃材料を使った場所では300mm以上)空ける
  • 後方は10mm以上の隙間を作る
  • 側面は150mm以上空ける
  • 窓下に設置する場合は、ガス給湯器の上部と窓の下枠の距離は300mm以上空ける
  • 排気吹出し口の下端は、廊下床面から180cm程度となるよう設置する

まず、給湯器の設置場所に関する基準です。ガス給湯器は、周囲に可燃物がない場所に設置することが求められます。具体的には、給湯器の周囲に一定の距離を確保し、火災の原因となる可燃物が近くにないようにする必要があります。また、設置場所は十分な換気が確保されていることが重要です。換気が不十分な場所に設置すると、ガス漏れや一酸化炭素中毒のリスクが高まります。

さらに、排気ガスは有害なため、安全に外部に排出できるよう、適切な排気設備を設置する必要があります。特に、集合住宅の場合、排気ガスが他の住戸に影響を与えないよう、排気口の向きや位置にも注意が必要です。

設置工事を行う際には、資格を持った専門の業者に依頼することが基本です。法規制の観点から自己施工を行うことはできません。専門業者に依頼することで、消防法に基づいた適切な設置が行われ、安心して給湯器を使用することができます。

関連記事:​給湯器交換は自分でやってはいけません!業者選びのポイントを解説 | ガス王

給湯器の設置場所でトラブルを防ぐポイント

給湯器の設置場所を選ぶ際には、さまざまなトラブルを未然に防ぐためのポイントを押さえておくことが重要です。適切な設置場所を選ばないと、給湯器の性能が低下したり、故障や事故の原因となる可能性があります。

ここでは、給湯器の種類や設置場所の確保、排気口の向きなど、トラブルを防ぐための具体的なポイントについて詳しく解説します。

給湯器の種類によって適切な場所に設置する

給湯器の種類によって、適切な設置場所は異なります。まず、ガス給湯器の場合、燃焼による排気ガスが発生するため、十分な換気が確保できる場所に設置する必要があります。屋外設置が一般的ですが、屋内に設置する場合は、適切な排気設備を備えた場所を選びましょう。

一方、電気給湯器やエコキュートは、排気ガスが発生しないため、比較的自由な場所に設置できます。ただし、騒音対策として、寝室やリビングの近くは避けたほうが良いでしょう。また、設置場所の気温が低すぎると効率が低下するため、寒冷地では特に注意が必要です。

総じて、どのタイプの給湯器でも、メーカーの指示や設置基準を遵守することが大切です。

設置場所の十分な確保

給湯器を設置する際には、周囲に十分なスペースを確保しましょう。狭い場所に設置すると、メンテナンスや修理が難しくなるだけでなく、給湯器自体の効率や安全性が低下する可能性があります。特に、給湯器の周囲には障害物を置かず、自由に空気が流れる環境を整えることが必要です。

また、設置スペースは給湯器のサイズやモデルによって異なるため、事前に十分なスペースを計測し、確認しておくことが重要です。例えば、ガス給湯器の場合は、排気ガスの排出を妨げないように、適切な距離を確保する必要があります。電気給湯器やエコキュートでも、適切な空間がないと冷却効率が低下し、性能に悪影響を与えることがあります。

さらに、設置場所が住宅の構造に適しているかも確認が必要です。地面が平坦で安定している場所に設置することが推奨され、振動や地震の影響を受けにくい場所を選びましょう。

排気口の向き

給湯器の排気口の向きは、安全性と効率性に直結する重要な要素です。ガス給湯器の場合、排気ガスを適切に外部へ排出するために、排気口の向きを慎重に設計する必要があります。排気口が窓や換気口、他の建物に向いていると、有害なガスが室内に逆流したり、周囲の環境に悪影響を与えたりするリスクがあります。

排気口は、常に風通しの良い場所に向けることが理想です。風の強い地域では、排気ガスが建物に逆流しないように、風の向きを考慮して設置することが必要です。また、排気口の周囲には障害物を置かないようにし、常に排気がスムーズに行われるように保つようにしましょう。

給湯器の排気口の向きや設置場所については素人では判断しづらいので、専門業者に相談し、適切なアドバイスを受けるのがおすすめです。

まとめ

給湯器の設置場所を選ぶ際は、本記事で解説したように消防法で定められた設置基準をしっかりと理解しておくことが重要です。適切な設置場所を選ぶことで、給湯器の性能を最大限に引き出し、安全に使用することができます。また、設置場所の選定に際しては、工事業者との相談や十分なスペースの確保も忘れずに行いましょう。

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