コラム

お風呂でのヒートショックの危険性とは?5つの症状と対策を解説

最終更新日:2024年09月24日
ヒートショック

冬の寒さが厳しい日本では、温かいお風呂が日々の疲れを癒す、重要な役割を果たしています。しかし、浴室と他の部屋との温度差が大きいと、ヒートショックが発生しやすくなるため、十分な注意が必要です。この現象は、年齢に関係なく誰にでも起こり得ますが、特に高齢者や持病を抱える人は要注意です。

ヒートショックを引き起こさないようにするためには、適切な対策を実践する必要があります。入浴中にヒートショックの兆候が現れたり、体に異変を感じたりしたら自力で対処せずに、すぐに最寄りの医療機関を受診しましょう。

この記事では、お風呂でのヒートショックのリスクや代表的な5つの症状とその予防法についてお伝えしていきます。

お風呂でのヒートショックに注意

お風呂に入ることは、私達の日々の生活に欠かせない習慣です。入浴することで清潔感を保ったり、心身のリフレッシュに繋がったりしますが、浴室で発生しやすい事故の一つに「ヒートショック」があります。ヒートショックは、温かい環境から急に冷たい場所へ移動するなど、寒暖差が激しい状況の時に起こりがちです。

急な温度変化により、血圧が不安定になり、血管や心臓に大きな負担がかかると起きやすくなります。様々な症状を引き起こし、最悪の場合は命を失うことになりかねません。特に65歳以上の高齢者や持病を抱えている人は、発症する危険性が高くなるので注意が必要です。

ヒートショックは寒暖差によって起こる

ヒートショックは、急激な寒暖差が引き金となるため、温度変化に注意しなければいけません。11月~2月頃は外気温が下がり、浴室や脱衣所も冷え込むため、この時期に多発しやすくなります。高温のお湯に浸かったり長風呂になりやすくなり、ヒートショックの危険性が高くなります。また、家の中でも浴室以外で寒暖差が激しい場所では、同様に注意が必要です。

例えば、住宅内での寒暖差を抑えるために、全体的に暖房を効かせたり断熱材を使用したりなどで常に暖かく過ごせるような生活環境を整えるのも効果的です。家族が多い場合、それぞれの好みの湯温が異なることもありますが、できれば、後に入浴する人のことまで考えて、お湯がぬるかったり熱かったりする場合は、適切な湯温に設定してあげると良いでしょう。

ヒートショックで見られる代表的な5つの症状

入浴によって引き起こされるヒートショックの症状は、個人差があります。軽度であれば、安静にしていると症状が改善される場合がありますが、深刻な場合には重篤な状態になってしまう可能性も否めません。

次のセクションでは、お風呂で発生しやすいヒートショックの5つの主な症状についてご紹介します。

1.意識障害

意識障害はヒートショックの最も深刻な症状の1つです。体内の血圧が急激に変動して、脳への血流が不足すると一時的に意識がもうろうとしたり、最悪の場合は失神したりする恐れがあります。浴槽内で失神すると溺死の危険性があるため、とても危険です。

2.吐き気・嘔吐

急激な温度変化により、吐き気や嘔吐といった症状が現れる場合もあります。体が温まると血管が拡張して、血圧が下がり脳への血流が一時的に減少し自律神経に影響を与え、吐き気や嘔吐といった症状が現れる場合もあります。消化器系の働きが乱れると、胃の内容物が逆流しやすくなるので、食後すぐの入浴は避けた方が良いでしょう。

3.めまい・ふらつき

浴槽から急に立ち上がった際や、お風呂から出た直後、急に冷たい空気に触れた時などは、めまいやふらつきを感じる場合があります。血圧の急激な上昇や下降によって、平衡感覚に影響を与えるからです。

4.動悸・胸の痛み

ヒートショックによる急激な温度変化での血圧の変動は、心臓に負担をかけます。心臓への負担が増加して、脈拍の乱れを引き起こし動悸や、胸の痛みといった症状が現れる場合があります。ヒートショックによる血圧の急激な変動が引き金となり、心筋梗塞や心臓病などを患う恐れもあるので、高齢者や心臓が弱い人は特に注意が必要です。

5.頭痛

急な温度変化による血管の拡張や収縮は、頭痛の症状が出る場合があります。温かい湯船から出た後に、冷たい空気に触れた時に頭痛を感じることがあります。また、ヒートショックによる血圧の急変は、脳梗塞を引き起こすリスクを高めるため、特に高血圧の方は注意が必要です。

お風呂でのヒートショックを防ぐ5つの対策

ここまでで、お風呂でのヒートショックの危険性や、多発しやすい時期、主な5つの症状などについてお伝えしてきました。大切なのは未然に防ぎ、引き起こさないことです。下記の対策を実践することで、ヒートショックを防ぎやすくなります。

次の項目では、お風呂でのヒートショックの5つの対策をお伝えしていきます。

1.脱衣所と浴室の温度差を減らす

脱衣所と浴室の温度差が大きいと、体に大きな負担がかかります。お風呂に入る前に、脱衣所と浴室を暖めておくことで、体への負担を軽減します。例えば、脱衣所や浴室をヒーターや電気ストーブを使って、裸になっても震えない程度まで暖めておくなどです。シャワーを使ってお風呂場を温めたり、浴室や脱衣所のリフォームを行い、温度差が少ない環境を構築したりするのも効果的な方法です。

2.入浴前にかけ湯をする

お風呂に入る前に、まずは手足や体を少しずつ水温に慣らして、お湯に対する体への負担を軽減させることが大切です。冷えた体でいきなり熱い湯船に入ると、血管が急激に拡張して血圧が変動します。いきなり熱いお湯に入るのではなく、かけ湯をして体を徐々に慣らしてから入浴しましょう。心臓から遠い手足から順にかけ湯をして、体を慣らしてから入浴することで、体への負担を減らします。

3.適切な湯温を保つ

熱すぎるお湯は、血圧の急激な上昇を招き、ヒートショックのリスクを高めます。お風呂のお湯の温度は38℃〜40℃が理想的です。42℃を超えると心臓に大きな負担がかかりやすくなるため、適切な湯温を保つことが重要です。自分にとって心地よい湯温を見つけると、リラックスした入浴が楽しめます。適切な湯温を保ちながらの入浴は気持が良いものですが、何時間もの長風呂は良くないので、長時間の入浴は避けるようにしましょう。

4.家族や同居人に入浴を知らせる

1人で入浴している際に体調が悪くなると、すぐに助けを呼ぶことが難しいです。入浴前に家族や同居人に一言伝えておくと、異変があった際にすぐに気づいてもらえます。特に高齢者や持病がある人は、入浴前に声をかけておくと安心です。不測の事態が発生した際に家族や同居人は、迅速な対応ができるため状況の悪化を防げます。

5.入浴前後にしっかり水分を摂る

入浴中は意外と多くの汗をかきます。汗をかくと体内の水分が失われるため、血液が濃くなり血栓ができやすくなったり、脱水状態になったりする恐れがあります。そのため、入浴前後にはしっかりと水分補給を行うことが大切です。血液の循環を良くすることも効果的な対策です。

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まとめ

お風呂でのヒートショックは、激しい寒暖差が影響しています。。特に冬季における急激な温度変化は、ヒートショックのリスクを高め、高齢者や健康に問題を抱える方にとって重大なリスクを伴います。入浴は日常生活に欠かせない習慣で、温かいお風呂に入るのは多くの人にとって、大きな楽しみの1つです。

一方で、ヒートショックの危険性もあるため、安全な入浴環境を整えることが大切です。

  1. 脱衣所と浴室の温度差を減らす
  2. 入浴前にかけ湯をする
  3. 適切な湯温を保つ
  4. 家族や同居人に入浴を知らせる
  5. 入浴前後にしっかり水分を摂る

上記でお伝えした5つの対策を実践して、安全で快適な入浴を心がけ健康を守っていきましょう。

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