コラム

エコキュートの水抜きの必要性は?放置する5つのリスクや注意点

最終更新日:2024年09月24日
エコキュート 水抜き

水抜き作業はエコキュートの性能を、最大限に引き出し、安全に長く使い続けるために重要です。しかし、中には一度も水抜き作業を行っていない方もいるかもしれません。確かに、水抜きせずにそのまま運転させても問題なく稼働し続けられるかもしれませんが、メンテナンスを怠ると、不具合の発生や故障、衛生面での悪影響を及ぼす可能性があります。

本記事では、エコキュートにおける水抜き作業の重要性や、放置する5つのリスクと、水抜き作業時の注意点などについてお伝えしていきます。

エコキュートの水抜きの必要性

エコキュートは、環境に優しい給湯器として多くの家庭で利用されています。安全に長く使い続けるためには、水抜き作業が重要なメンテナンスの一環です。定期的に水抜きを実施することで、貯湯タンク内の不純物を除去し、清潔なお湯を供給できる状態を保つことができます。その結果、ゴミや汚れによる配管や湯船のフィルターが、劣化するのを防止します。

お風呂のお湯で顔や身体を洗う時に、水が汚れていたら不衛生ですし快適な入浴に繋がりません。水抜き作業をしなくてもエコキュートを使い続けることは可能ですが、定期的にメンテナンスを行う場合と比べて、故障するリスクが高くなってしまいます。

水抜きを行う適切なタイミング

水抜き作業はエコキュートの性能を維持し、長期的な使用を可能にするために重要な作業です。1度も行ったことが無い人は、手順が難しそう、こまめに行うのは面倒だと思う人もいるかもしれません。一見難しそうに見えますが、手順に従って行えば比較的簡単です。水抜き作業をする際には、必要な道具を準備し、安全に十分気を配りながら作業を進めましょう。

メーカーごとに手順が異なる場合があるため、実際に作業を行う前に使用しているエコキュートの取扱説明書を確認してください。また、水抜きの頻度は使用環境や水質によって変わりますが、一般的には半年に1回、年に2~3回を目安にしていただくと良いでしょう。

エコキュートの水抜きを放置する5つのリスク

ここまでで、エコキュートの水抜きの必要性や、適切なタイミングをお伝えしてきました。水抜きを行わなくても使用は可能ですが、放置することでいくつかのリスクが伴います。

次の項目では、エコキュートの水抜きを放置する5つのリスクをお伝えしていきます。

  1. 配管や浴槽フィルターが劣化する
  2. 電気代が高くなる
  3. 貯湯タンクに不純物がたまる
  4. 浴槽に汚れが浮き上がる
  5. エコキュートの寿命が縮まる

1.配管や浴槽フィルターが劣化する

配管や浴槽のフィルターは、水中の不純物や汚れを取り除く役割を果たしていますが、定期的に水抜き作業をしないと、これらの汚れがフィルターや配管内に蓄積し、詰まりやすくなることがあります。結果として、劣化が早まり、水の流れが悪くなる可能性が高まります。配管や他の部品にも負担がかかり、フィルターや配管の交換が必要になって、修理費用がかさむ恐れもあります。

2.電気代が高くなる

エコキュートは、効率的にお湯を作るために設計されていますが、水抜きを怠ると、貯湯タンク内に不純物がたまりやすくなります。これによりエコキュートのエネルギー効率が低下します。その結果、より多くのエネルギーを消費するようになり、月々の電気代が増加してしまうリスクがあるでしょう。

3.貯湯タンクに不純物がたまる

貯湯タンク内に水を長時間放置すると、不純物が沈殿しやすくなります。不純物はタンク内の水質を悪化させ、エコキュートの性能が低下する恐れがあります。また、配管を通じて浴槽に不純物が流れ込み、浴槽の底や壁に黒い汚れがつくことも考えられます。

4.浴槽に汚れが浮き上がる

水抜きを行わないと、配管や貯湯タンク内に蓄積した汚れが、浴槽に流れ込む場合があります。浴槽に汚れが浮いたり、水が汚れたりするため気持ち悪くなるはずです。入浴時の快適さが損なわれるだけでなく、衛生的にも良くありません。特に家族全員が使用する湯船では、清潔さを保つために定期的な水抜きが欠かせません。

5.エコキュートの寿命が縮まる

水抜きを行わないままですと、エコキュートの各部品に汚れや不純物が蓄積して、負担がかかり故障しやすくなります。定期的なメンテナンスを行わないのは、製品寿命を短くしてしまう原因となります。エコキュートは高額な製品です。壊れてしまうと保証期間外の場合は、有償となり家計の大きな負担になってしまいます。

エコキュートの水抜きを行う際の注意点

安全に水抜き作業を完了させるためには、注意すべきポイントがいくつかあります。次の項目では、エコキュートの水抜きを行う際の5つの注意点をお伝えしていきます。

1.水が勢いよく出て周囲に飛び散る可能性がある

水抜き作業中は高圧の水が勢いよく排出されるため、周囲に飛び散る可能性があります。作業場所を事前に整理して、周囲に濡れてはいけない物を置かないようにしましょう。例えば、作業エリアに防水シートを敷いたり、水を受けるためのバケツや大きな容器を用意したりすると、周囲が水浸しになるのを防げます。

2.漏電遮断器をオフにする

安全を確保するために、水抜き作業を始める前には必ず漏電遮断器をオフにしてください。漏電・感電を防ぐためには、漏電遮断器を切る必要があるからです。漏電遮断器の位置はエコキュートのモデルによって異なるため、取扱説明書を確認して正しい手順で操作してください。作業が完了した後は、再び漏電遮断器の電源を入れるのを忘れないようにしましょう。

3.外気温が低い時に凍結する恐れがある

冬の季節など外気温が低い時期に水抜きを行うと、配管が凍結する恐れがあります。凍結を防ぐためには、気温が上がる日中に作業を行う、あるいは、凍結防止機能が備わっている場合は利用してください。その他には、水抜き後に配管内を完全な排水、配管に断熱材の使用などが効果的です。凍結による損傷は修理が困難で、高額な費用がかかる場合があるため注意が必要です。

4.熱湯が飛び出て火傷する恐れがある

エコキュートの貯湯タンク内には、高温のお湯が溜まっています。そのため、水抜きの際に熱湯が勢いよく出ることがあるので、火傷に注意してください。例えば、火傷を防ぐために耐熱手袋、長袖の衣服などを着用するのが効果的です。顔や体に直接お湯がかからないように注意しながら、作業を行う際はゆっくりと慎重に行動しましょう。

5.取扱説明書を確認する

エコキュートの各モデルによって、水抜きの手順や注意点が異なる場合があります。そのため、水抜きを行う前には取扱説明書を確認して、適切な手順で作業を行うようにしましょう。取扱説明書に従って安全に作業を行わないと、エコキュートが故障したり性能が低下したりする恐れがあります。取扱説明書を読んでもよく理解ができない場合は、メーカーのサポートセンターに、問い合わせると良いでしょう。

まとめ

エコキュートの水抜きを正しく行うことで、給湯器の性能を保ちながら、長期間にわたって安全に使用できます。また、定期的なメンテナンスは快適な生活を維持するだけではなく、長期的なコスト削減にも繋がります。

メンテナンスを怠ると、貯湯タンクやフィルター、配管などの劣化や、エコキュート自体の性能の低下、故障を招きかねません。水抜き作業を行う際は、事前に必要な道具を揃えたり、安全に気を配ったりして正しい手順で慎重に実践しましょう。

  1. 水が勢いよく出て周囲に飛び散る可能性がある
  2. 漏電遮断器をオフにする
  3. 外気温が低い時に凍結する恐れがある
  4. 熱湯が飛び出て火傷する恐れがある
  5. 取扱説明書を確認する

これらの5つの注意事項を理解し、安全にエコキュートの水抜き作業を実施しましょう。

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