コラム

壊れやすい冬時期の給湯器|原因や凍結時の5つの解決策と予防策

最終更新日:2024年09月24日
給湯器 冬

冬は特に給湯器の使用頻度が高まるため、給湯器自体に大きな負担がかかり、故障のリスクや凍結のリスクが高くなります。給湯器の製品寿命は、一般的に約10年が目安とされています。

経年劣化によって、故障するリスクが高くなりますが、冬場の使用頻度の増加や凍結などでさらに壊れやすくなってしまうため注意が必要です。凍結のリスクは定期的なメンテナンスや、適切な予防策を行うことで軽減に繋がります。冬に備えて理解を深めておきましょう。

この記事では、冬に給湯器が壊れやすい理由や、凍結時の5つの解決策と予防策などについてお伝えしていきます。

給湯器は冬に壊れやすい?

冬の寒さは私達の生活に多くの不便をもたらしますが、給湯器を設置している家庭では、凍結のリスクがあります。給湯器が凍結するとお湯が出なくなるだけではなく、故障したり配管が破裂したりする恐れもあります。

春夏秋冬の季節のなかで、一番、外気温が低下するのが冬場です。水温も夏と比較して約10度も下がる場合があります。給湯器を使ってお湯を作り出す際に、エネルギーの使用量が増加して、大きな負荷がかかります。

給湯器の稼働率が上がり、大きな負荷をかけ続けていると、故障するリスクも高くなるのです。また、外気温の低下により凍結の危険も高まります。そのため、特に冬は使用頻度が増えて、大きな負担がかかることで故障や凍結が発生しやすくなるのです。

凍結を防ぐ5つの予防策

給湯器が凍結すると、日常生活に支障をきたすだけではなく、故障に繋がり修理費用が発生するなどの経済的な負担をもたらす恐れがあります。凍結する前に適切な対策を行うと、凍結や故障のリスクを軽減させることが可能です。

次の項目では、冬に給湯器が凍結しないための5つの予防策をお伝えしていきます。

  1. お湯を少量流し続ける
  2. 断熱材を取り入れる
  3. 凍結防止ヒーターを利用する
  4. 給湯器や配管の水を抜く
  5. 給湯器の自動ポンプ機能を活用する

1.お湯を少量流し続ける

給湯器の凍結を防ぐために、夜間や寒い日にはお湯を少量流し続けることが効果的です。水が常に動いている状態になり凍結を防げます。例えば、夜間に気温が急激に下がる予報が出ている場合、寝る前にキッチンや浴室の蛇口を少しだけ開けておくと良いでしょう。ただし、熱湯をかけると急激な温度差により、配管が破裂する恐れがあるため、熱すぎるお湯は出さないようにしてください。

2.断熱材を取り入れる

給湯器や配管に断熱材を施すことで、外気の冷たさから守り凍結を防ぎます。特に屋外に設置されている場合は、断熱材が凍結対策に効果的です。断熱材はホームセンターで購入できるので、比較的入手しやすいです。また、給湯器の設置場所を工夫すると、凍結のリスクを減らせます。例えば、給湯器を風が直接当たらない場所に設置するなどです。

3.凍結防止ヒーターを利用する

凍結防止ヒーターを給湯器や配管に取り付けることは、冬の凍結を防ぐために非常に有効です。凍結防止ヒーターは、配管に沿って設置し、低温になると自動で作動し、配管を温める役割を果たします。東北地方の寒冷地では広く使用されており、寒い時期でも、温度を一定に保てるため凍結防止に役立ちます。

4.給湯器や配管の水を抜く

長期間自宅を空ける場合や使用しない給湯器がある場合は、水抜きが凍結防止に有効です。給湯器や配管の水抜きを行うと、貯湯タンクや配管の内部の水が凍結して破裂するのを防ぎます。水抜き作業は給湯器や配管に汚れや、不純物が溜まらないようにして、清潔なお湯を使い続けるためにも重要です。定期的に水抜きを行うことで、給湯器自体も長持ちしやすくなります。

5.給湯器の自動ポンプ機能を活用する

一部の給湯器には、凍結を防ぐための自動ポンプ運転機能が搭載されており、凍結防止に非常に効果的です。この機能を利用すると、配管内の水が定期的に循環して凍結を防ぎます。例えば、夜間や外出時に使用しておくと、給湯器と配管を凍結から守ることができます。寒冷地仕様の給湯器には、自動ポンプ運転機能が標準装備されているケースが多いです。

凍結してしまった時の5つの解決策

これまで、冬に給湯器が壊れやすくなる理由や、凍結のリスクを軽減させる予防策をお伝えしてきました。冬場に給湯器の凍結に気をつけていたけれど、給湯器や配管が凍ってしまった方もいるかもしれません。下記でいくつかの解決策を試してみると、改善される可能性があるので実践してみてください。

次の項目では、冬に給湯器が凍結した際の5つの対策を紹介します。

1.自然解凍を待つ

最も安全で簡単なのは自然に解凍されるのを待つ方法です。給湯器のリモコンをオフにして、気温が上昇するのを待ちます。ただし、時間がかかるため緊急性が高い場合や、すぐに水の使用が必要な場合には適していません。解凍中は給湯器が使用不可という欠点がありますが、給湯器や配管にダメージを与えるリスクが少ないです。

2.ぬるま湯やタオルで解凍

急いで解凍したい場合は、給湯器の配管に温かいタオルを巻くか、乾いたタオルで包み、その上から40℃以下のぬるま湯をゆっくりとかける方法があります。たとえば、キッチンや浴室の蛇口にぬるま湯やタオルを使って解凍作業を行うことで、凍結した水が溶けやすくなります。ただし、熱湯を使用すると配管が破裂する危険があるため、絶対に使用しないようにしましょう。ぬるま湯やタオルでの解凍は、凍結が軽度の場合に効果的です。

3.ヘアドライヤーの使用

ヘアドライヤーを使用すると、短時間で凍結した部分の解凍が促されます。例えば、凍結部分にヘアドライヤーの温風を当てて、ゆっくりと解凍するなどです。ヘアドライヤーを長時間同じ場所に当て続けると、配管を損傷する可能性があるため注意が必要です。

ヘアドライヤーを使った解凍作業は、凍結部分が小さかったり、手の届く範囲内にあったりする場合に適しています。電気製品を使用する際は、水漏れや感電のリスクにも注意を払いましょう。

4.温風ヒーターの使用

温風ヒーターを使って凍結した部分や、給湯器の周囲の空気を温めるのも1つの解決策です。給湯器全体の温度を徐々に上げ解凍を促します。配管に直接熱を当てる方法よりも安全ですが、給湯器の配置や周囲の環境によっては、効果が限定的になる可能性があります。

5.専門業者に依頼

自分で解凍するのが難しい場合や、凍結が深刻な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者は専門的な知識やスキル、適切な機器を持っています。専門業者に依頼することで、安全で確実な解凍作業をしてくれるため、安心してお任せできます。冬や気温が低い時期には定期的なメンテナンスもしっかりと行うようにしましょう。

まとめ

給湯器は私達の日常生活で欠かせないものです。上記でお伝えしてきた、凍結しやすい冬の時期の5つの予防策や解決策を理解しておくと、凍結のリスクの軽減やスムーズな解凍に繋がります。日頃からの定期的なメンテナンスも、凍結防止に役立ちます。

例えば、フィルターの掃除や配管の点検を定期的に行うことで、給湯器の性能を維持し、凍結のリスクを軽減できます。定期的なメンテナンスと、凍結の予防策をしっかりと行い、寒い季節を乗り切りましょう。

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