コラム

酒風呂とは?お風呂への影響や避けるべき人の特徴を解説

最終更新日:2024年12月04日

酒風呂は日本の伝統的な入浴方法の一つです。美容と健康の両方で利点があるとされていますが、避けた方が良い人やお風呂の設備へのダメージなど、同時に注意すべき点も存在します。美肌効果やリラックス効果が期待できても、安心・安全ではないと、気持ち良く入浴できませんよね。酒風呂を安全に楽しむためには、理解を深めておくことが大切です。

この記事では、酒風呂の基礎知識や5つの避けるべき人の特徴、お風呂の設備への影響などについて解説していきます。

酒風呂とは?

酒風呂とはお酒を入浴剤として、お風呂に入れて楽しむ入浴方法です。主に「日本酒」が使用されるケースが多いです。一般的な家庭用の浴槽では、アミノ酸が含まれた日本酒180ml~360mlを入れての入浴が目安となっています。お風呂のお湯の温度は、約38度~約40度のぬるめのお湯が最適だとされています。

酒風呂の効果

酒風呂に使う日本酒には、アミノ酸が豊富に含まれており、美肌効果が期待できます。肌荒れ、乾燥肌、毛穴の開きなどに、悩んでいる人に最適な入浴方法です。

金沢工業大学が白山麓キャンパス比咩の湯(ひめのゆ)で行った、酒風呂の入浴実験では湯量500Lに対して1/1000量となる500mlの酒風呂専用酒を使用しました。約5分~10分程度の入浴を6日間行った結果、被験者全員のコラーゲン密度が上昇して、半数以上が美肌効果を得られたという実証実験のデータがありました。

入浴と同時に日本酒に含まれる旨味成分α-EGで調理した、食事の摂取も行っていましたが、酒風呂の入浴だけでも十分な美肌効果を得られると言えるでしょう。

酒風呂を避けるべき人の5つの特徴

酒風呂はお肌の悩みを改善させて、美肌効果が期待できますが、誰にでも勧められる入浴方法ではありません。次の項目では、酒風呂を避けるべき人の5つの特徴をお伝えしていきます。

  1. 心臓や血圧に問題を抱えている人
  2. 子供や高齢者
  3. 妊娠中の女性
  4. アルコールに対してアレルギー反応を示す人
  5. 肌が弱い人

1.心臓や血圧に問題を抱えている人

アルコールは血管を拡張する作用があるため、血圧に影響を与える場合があります。そのため、心臓や血圧に問題がある人は注意が必要です。酒風呂によって血圧が急激に上昇または下降する可能性があり、心臓に負担をかけてしまうので、避けるべきです。

2.子供や高齢者

酒風呂のお湯の温度は、一般的なお風呂よりも少し低めの、38度~40度のぬるめのお湯で楽しむのが適切です。子供は体が小さく、体温調節機能が未熟でアルコールの影響を受けやすいです。高齢者は代謝が遅く、体温調節機能が衰えがちでアルコールの吸収が早いため、体に悪影響を及ぼす可能性が高いです。

特に高温のお湯は、アルコールを蒸発させやすく、のぼせやすくなる危険性があります。子供や高齢者は、酒風呂による急激な体温の変化に、対応できない可能性があるためおすすめしません。

3.妊娠中の女性

妊娠中の女性は、アルコールが胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、酒風呂を避けるべきです。アルコールは少なからず皮膚からも吸収されます。胎盤を通じて胎児に、アルコールの影響が及ぶリスクも考えられるため、母子共に健康を損なう危険性があるのです。また、妊娠中は体調が変わりやすく、酒風呂による体温上昇が母体に負担をかけることに繋がります。

4.アルコールに対してアレルギー反応を示す人

アルコールに対してアレルギーを持つ人は、酒風呂によって皮膚や呼吸器系にアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。例えば、皮膚に発疹やかゆみが出たり、呼吸困難やアナフィラキシーショックなどの症状が出たりします。そのため、アルコールに敏感な人は酒風呂を避けるべきです。また、飲酒後に入浴するのも良くありません。お酒を飲んだら最低でも、2~3時間以上は間をあけて、しっかりと水分補給をしてからの入浴が望ましいです。

5.肌が弱い人

酒風呂には肌の状態を改善する様々な効果が期待できます。例えば、日本酒に含まれるアミノ酸は、肌の保湿に重要な役割を果たし乾燥を防ぎます。しかし、肌が弱い人や敏感肌の人は酒風呂は避けるべきです。酒風呂に含まれるアルコールやその他の成分によって、皮膚が刺激されて肌トラブルを引き起こしたり、悪化したりする恐れがあります。

酒風呂はお風呂の設備に影響が出てしまう恐れも

ここまでで、酒風呂の基礎知識や入浴を避けるべき人の特徴をお伝えしてきました。健康促進や美容効果が期待できる酒風呂ですが、使用頻度や使用方法によってはお風呂の設備に、ダメージを与えてしまう恐れがあります。

  1. バスタブの変色
  2. バスタブの劣化
  3. 配管の詰まり
  4. 雑菌の繁殖
  5. エコキュートの損傷

1.バスタブの変色

お酒に含まれる成分がバスタブの表面に反応して、材質によっては変色を引き起こす可能性があります。酒風呂に入浴後の残り湯を、長時間放置していると、バスタブが変色しやすくなります。特に白いバスタブは色の変化が目立ちやすいです。変色を防ぐためには、使用後にバスタブをしっかりと洗浄し、アルコール成分を残さないようにしましょう。

2.バスタブの劣化

アルコールや酸性の成分が、バスタブの素材に影響を与えて、劣化するリスクがあります。例えば、バスタブの表面がざらついたり、ひび割れが生じたりなどです。長期間にわたって酒風呂に入浴していると、材質によっては劣化を早めるため注意が必要です。定期的なメンテナンスと適切な清掃が、バスタブの寿命を延ばす鍵となります。

3.配管の詰まり

酒粕を使用した酒風呂は、お風呂の配管を詰まらせる原因になる場合があります。大量に酒粕を使用したり、髪の毛や石鹸カスが酒粕と混ざったりすると、配管内で固まって詰まりが発生しやすくなります。配管が古くなっている、配管の径が細いほど、詰まりやすくなるため注意が必要です。詰まりを防ぐためには、適量を守り定期的な配管の清掃が大切です。

4.雑菌の繁殖

酒風呂に入浴した後に、残ったお湯を長時間放置していると、雑菌が繁殖しやすくなります。お湯と入浴者から出る汚れが、雑菌の栄養分となり、一晩で大増殖する恐れもあるでしょう。雑菌の繁殖を防ぐためには、使用後にお湯をすぐに抜いて、バスタブや配管の適切な消毒が効果的です。また、浴槽や配管を定期的に消毒を行うようにすると、雑菌の繁殖を抑えられます。

5.エコキュートの損傷

エコキュートなどの給湯器は、酒粕を使用した酒風呂によって、内部が損傷する可能性があります。例えば、酒粕を入れて入浴した場合、追い焚き機能を使用すると配管やタンクが詰まって、故障に繋がる恐れがあります。お酒が入ったままのお湯に、エコキュートの追い焚き機能を使用するのも避けましょう。ポンプ内にアルコールやその他の成分が沈殿して、雑菌が繁殖する可能性もあるため、衛生的に良くありません。

まとめ

酒風呂は適切な方法で楽しめば、日々の疲れを癒やし、美容にも良い効果が期待できます。しかし、全ての人にとって安全とは限らず、酒風呂への入浴は避けるべき特徴を持っている人もいます。酒風呂は毎日の使用ではなく、週に1〜3回程度が望ましいです。毎日の使用は肌への負担になったり、お風呂の設備の損傷を招いたりする原因に繋がります。

健康やお風呂の設備を守るためにも、上記でお伝えしてきたポイントを参考にして、適度な頻度、適切な使用方法で酒風呂を楽しむようにしましょう。

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