コラム

追い焚き機能は後付けできる?費用相場や5つの注意点

最終更新日:2024年12月04日

技術の進歩により、追い焚き機能付きの給湯器も日々進化しています。例えば、省エネ性能の向上やランニングコストを抑えるための新しい技術が、導入されています。一方で、ご家庭によっては現在使用中の給湯器に追い焚き機能がなく、後付けできないか悩んでいるところもあるのではないでしょうか。

この記事では、追い焚き機能を給湯器に後付けすることができるか、その際の費用相場と5つの注意点をお伝えしていきます。

給湯器による可否の違い

給湯器の循環方式は、大きく分けて「自然循環方式」と「強制循環方式」の2種類に分類されます。

  • 自然循環方式
  • 強制循環方式

自然循環方式

自然循環方式は、浴槽に2つ穴が開いており下の穴から水を吸引して、上の穴からお湯を吐き出す仕組みです。この方式に対応するには、浴槽に2つの穴がある場合、自然循環方式対応の給湯器を選ぶ必要があります。

強制循環方式

強制循環方式には、浴槽に開いている穴の数が1つ穴タイプと2つ穴タイプの2種類があります。現在は1つだけ穴が開いているタイプが主流であり、ポンプ循環式とも呼ばれています。見た目がスッキリしている点や掃除のしやすさから人気です。

1つ穴タイプでは、給水と排水が1つの穴を通して行われる仕組みです。1つの穴からお湯を吸引し、給湯器の内側に搭載されているポンプを使用して温め、再度お風呂に循環させます。

後付けの費用相場

お使いの給湯器のタイプや配管の状況、さらには浴槽の構造によっては、追い焚き機能の後付けが可能です。それに伴い、いくら位の費用がかかるのか、疑問に思うのではないでしょうか。

次の項目では、追い焚き機能の後付けの費用相場をお伝えしていきます。

  • 戸建て住宅
  • マンション

戸建て住宅

戸建て住宅で追い焚き機能を後付けする場合、給湯器の交換や配管工事が必要になることがよくあります。現在使用している給湯器が追い焚き非対応の場合は、新しいものに交換しなければいけません。給湯器の価格は、機能や性能によって異なりますが、一般的には15万円~25万円程度が相場です。

新たに配管工事が必要なケースもあります。配管工事を伴う場合、工事の規模や使用する材料によって異なりますが、数十万円程度の費用がさらにかかるでしょう。古い戸建て住宅では、配管スペースの確保や壁の補修が必要な場合もあるため、追加費用が発生する可能性もあります。

マンション

マンションで追い焚き機能を後付けする際は、戸建て住宅とは異なる制約があります。一般的には、給湯器の交換で15万円~25万円程度が相場です。追い焚き機能を追加する場合、共用部分への工事が必要なことが多く、その場合は管理会社の許可が必要です。配管工事を伴う場合、さらに数十万円位の追加費用を考慮する必要があります。

例えば、配管を通すために外壁に穴を開ける「コア抜き工事」が必要になるケースもありますが、マンションによってはこの工事が禁止されていることがあります。管理人や大家さんの方針によって工事が制限されることがあるため、追い焚き機能を後付けできるか事前に確認することが重要です。

一方、マンションや賃貸物件では「簡易追い焚き機」を選ぶ方法もあります。工事不要で導入できるため、低コストで済みますし、賃貸物件でも利用しやすいです。ただし、性能面では本格的な追い焚き機能には及びません。通常の追い焚き機能と比べて温まるまでの時間が長く、温度管理能力も劣ることを考慮して、選ぶ必要があります。

後付けする際の5つの注意点

追い焚き機能を後付けする際には、気をつけるべき点がいくつかあります。以下では、追い焚き機能の追加時に気を付けるべき5つの点についてお伝えしていきます。

1.設置費用と工事の可否

追い焚き機能を後付けする際は、給湯器の交換や電気工事、配管工事などが必要になる場合があります。費用は15万円~25万円程度が一般的な相場ですが、場合によっては配管工事や浴槽に穴を開ける作業が求められることもあります。その場合は大規模な工事が必要となり、費用がさらに上がる可能性があります。

住宅環境やマンション、賃貸物件の構造や契約内容によっては、設置工事が出来ない恐れもあるため、事前に工事の可否の確認が重要です。現在使用している製品が古い場合は、新しく交換を検討した方が、長期的に見ると大きな費用対効果が得られる可能性があります。

2.給湯器の能力

給湯器には号数と呼ばれる給湯能力があります。一度に供給できるお湯の量を示しています。号数が大きくなるにつれて、多くのお湯を短時間で供給できるため、家族の人数やお湯の使い方を考慮して、最適な製品を設置することが大切です。

例えば、家族が多い場合や同時に複数箇所でお湯を使用する家庭では、大容量がおすすめです。小型の給湯器に追い焚き機能を追加すると、お湯の供給量が不足することがあるため、号数の確認は怠らないようにしましょう。給湯器を選ぶ際は、省エネ性能にも注目すると良いです。エコキュート、エコジョーズなど省エネ型の製品を設置すると、初期費用は高くなりがちですが長期的には、光熱費削減に繋がります。

3.マンションや賃貸物件は後付け不可の場合も

マンションや賃貸物件では、追い焚き機能を後付けできないことがあります。マンションの場合、配管は共用部分であるため、配管や壁への穴開けの工事が必要になったら、管理人から許可を得なければいけません。賃貸物件の場合、大家さんの許可無しでは工事を行うのは難しいでしょう。

賃貸物件では、給湯器や設備は大家さんや管理会社の所有物であるため、勝手に工事を行うことはできないからです。マンションや賃貸物件の場合、契約書や管理規約をよく確認して、事前に大家さんや管理人と相談するようにしましょう。無断で工事を行うとトラブルの原因になります。

4.省エネ性能とランニングコスト

追い焚き機能の使用により、月々のガス代や電気代など光熱費が増加します。省エネ性能の高い製品を選ぶことで、ランニングコストを抑えられます。最新機種には自動保温機能や自動足し湯機能など、便利な機能が搭載されているものも多く、快適性も向上します。エネルギー効率の良い製品を選ぶだけではなく、使用する時間や頻度を工夫して、エネルギー消費量を管理することも大切です。

初期費用は高くなりがちですが、長期的な視点では省エネ型給湯器の導入が、コスト面でも環境面でも有利となります。追い焚き機能搭載の給湯器は、多種多様なタイプが販売されているので、ランニングコストと利便性を比較して選ぶことが大切です。

5.定期的なメンテナンス

追い焚き機能は便利ですが、お手入れ不足によって配管内に汚れや雑菌が溜まりやすくなるため、定期的なメンテナンスが必要です。例えば、月に1回程度、市販されている専用の洗浄剤などで配管内を清掃すると良いでしょう。長期間、快適な入浴を楽しむためには、配管内のメンテナンスだけではなく、フィルターの清掃や部品の交換なども大切です。

お手入れ不足によって雑菌が繁殖すると、お風呂のお湯自体が不衛生になってしまいます。肌が敏感な方やお子さんや高齢者がいる家庭では、浴槽のお湯が不衛生ですと、肌トラブルや体調不良に繋がりやすくなるため注意が必要です。気温が低くて寒い冬の季節は、追い焚き機能を頻繁に使いがちです。冬場などの使用頻度が高い時期には、メンテナンスや清掃を怠らないようにしましょう。

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まとめ

給湯器の追い焚き機能は、浴槽の水が冷めたときに再加熱するための便利な機能ですが、すべての給湯器に後付けできるわけではありません。後付けが可能かどうかは、現在使用している給湯器の種類や配管の状況、浴槽の設計などに依存します。上記でお伝えした注意点を参考にして、失敗しないようにしましょう。

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